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調布・下布田遺跡でヤギが除草 「やぎとのふれあい環境学習」も

下布田遺跡のヤギ。黄色いバンダナの「ミムラねえさん」(右)と緑のバンダナの「スニフ」(左)

下布田遺跡のヤギ。黄色いバンダナの「ミムラねえさん」(右)と緑のバンダナの「スニフ」(左)

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 下布田遺跡(調布市布田6)の草地で現在、2頭のヤギがエコ除草に励んでいる。

下布田遺跡でヤギが草を食べる様子

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 下布田遺跡は縄文時代晩期の国指定遺跡。広大な草地の除草作業に悩んでいた郷土博物館は2022年にヤギによる除草を試験的に始め、その後も毎年継続している。ヤギを放牧することで、草刈り機を使わずに除草できるだけでなく、「ヤギの姿に癒やされる」と訪れる人からも好評だという。放牧されているのは、下布田遺跡東側の電気柵とオレンジネットに囲まれた一画で、電気柵の手前から草を食べるヤギの姿を見ることができるため、子どもたちがヤギを見に来たり、高齢者がヤギを飼っていた記憶を語り合ったりする姿が見られる。

 今年放牧されているヤギは「ミムラねえさん」「スニフ」の2頭。いずれも雌で、人懐っこい性格。小屋の清掃や健康状態の観察を行うボランティアスタッフが近づくと、走ってきて離れないほど懐いている。

 6月22日と7月27日には「やぎとのふれあい環境学習」を実施。ヤギと触れ合い、用意した草で餌やり体験をすることができるほか、塗り絵のプレゼントも用意する。

 ボランティアスタッフの有我久幸さんは「ヤギを見に来ることをきっかけに、下布田遺跡に興味を持つ人が増えれば。お子さまが興味を持つことで、大人の方にも来ていただければ」と期待を込める。

 「やぎとのふれあい環境学習」の開催時間は14時~、15時30分~(各30分程度)。雨天中止。参加無料。予約不要。ヤギの放牧は8月6日まで。

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