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調布・飛田給の参加型イベントスペースがリニューアル 大人も楽しめる場に

参加型イベントスペース「トビバコ」の外観

参加型イベントスペース「トビバコ」の外観

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 調布市飛田給小学校近くの住宅街にある空き家を利用したイベントスペース「トビバコ」(調布市飛田給3)が6月28日、リニューアルオープンした。

参加型イベントスペース「トビバコ」を運営するみなさん 五味太郎さんの絵本を集めた「五味部屋」にて

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 調布市が取り組む空き家の利活用促進プロジェクト「調布市エリアリノベーション事業」をきっかけに開設された同施設。子ども向けのアート活動を行う「minglelingo(みんぐるりんご)」と、プラスチック資源のアップサイクルを行う「pebbles(ペブルス)」が管理人となり、「誰もが挑戦できるみんなの秘密基地」として2023年に活動を始めた。映画会、駄菓子店、自習室など、子どもたちの未来を考える事業者が中心となって活動を行い、多くの子どもたちが訪れる場所となった。

 かつて不登校だった児童がこの場で友達を作り、再び学校に通えるようになるなど、「誰も使わなくなった空き家が誰かの居場所になる」ことを実感した約2年間の活動は、今年2月で契約満了。家主の理解を得て、さらに2年間の継続が決まった。第2期では、これまで利用が少なかった大人世代にも開かれた場とするため、「トビバコ第二段 クリエイティブ・ラボの階 大人も子どもも一緒に楽しめるクリエーティブな遊び場」をコンセプトに掲げて再始動した。

 今期はこれまで活動していた子ども向けの活動に加え、新たにシェア工房を設置。3Dプリンター、ヒートプレス、レーザーカッター、電動のこぎり、ミシンなどを備え、時間貸しで利用できるようにした。ネット環境も整備し、リモートワークにも対応。大人が集う交流イベントなども企画し、「楽しく遊びたい」と、みんぐるりんごを主宰する西村達也さんは言う。

 活動初期から関わっている共立女子大学建築デザイン学科の学生は、これまで地域住民や利用者の意識調査などを基に活動のアイデアを提案し、ワークショップも開催。2年間の活動をまとめた冊子も制作してきた。本年度は「クリエイティブ・ラボ」の趣旨に合わせ、施設内をウェブ上でのぞけるよう3Dモデルを制作して公開し、広報活動を強化する。

 西村さんは「世代を超えてさまざまな実験ができる場として、新しいアイデアや活動が生まれることを目指している。近隣の大人にも気軽に利用してもらい、楽しめる場にできれば」と話す。

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