府中市郷土の森博物館(府中市南町6、TEL 042-368-7921)で現在、ろう細工のような「ロウバイ」の黄色い花と、植物「シモバシラ」による氷細工のような白い霜が来園者の目を楽しませている。
まるで「氷の花」が咲いたように見える、植物「シモバシラ」の根元
ロウバイは中国原産の落葉低木で、小さな花びらと甘い香りが特徴。名前の由来は「半透明でツヤのある花びらがまるで蝋(ろう)細工のようだから」「朧月(ろうげつ=旧暦12月の別名で現在の1月ごろ)に咲くから」といわれる。
同館では園内南側の「ロウバイの小径(こみち)」を中心に、ワロウバイ(和蝋梅)、ソシンロウバイ(素心蝋梅)、マンゲツロウバイ(満月蝋梅)の3種類約130本を見ることができる。今シーズンは12月20日ごろに咲き始め、見頃は1月中旬から下旬まで続くと見込まれる。広報担当の矢野緋奈子さんは「早咲きの梅も咲き始めるので、ロウバイから梅の花への移り変わりも楽しんでもらえれば」と話す。
シモバシラは山地の木陰に生えるシソ科の多年草。本来の花は、秋に小さな白い穂状のものを茎の上部に咲かせる。葉が枯れた後も茎が水を吸い上げるため、冬の早朝に根元で水分が凍り白い花が咲いたような姿になる。雨が降った翌朝や最低気温が0度以下の朝に起こりやすい。
同館では園内の旧河内家住宅裏、田んぼ付近、浅間山エリアで見ることができる。矢野さんは「小さなタケノコのように伸びたり、ソフトクリームのように盛り上がったりと、さまざまな形が楽しめる。気温が上がると解けてしまうので、ご覧になりたい方は開園後すぐの観察がお勧め」と呼びかける。
開館時間は9時~17時(入館は16時まで)。1月は月曜休館(祝日の場合は翌日)。入館料は、一般=300円、中学生以下=150円、4歳未満と「学びのパスポート」利用者は無料。