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狛江に産後ケアの助産院 空き家を活用、市内初の宿泊型ケアサービスも

「nicotto(にこっと)助産院」 宿泊型ショートステイ用の洋室

「nicotto(にこっと)助産院」 宿泊型ショートステイ用の洋室

 産後ケアを中心としたサービスを提供する「nicotto(にこっと)助産院」(狛江市岩戸北1、TEL 070-3519-4520)が2月22日、小田急線喜多見駅近くにオープンした。

「nicotto(にこっと)助産院」代表の関久美子さん(右)と大家の高野さん(左)

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 看護師・助産師の資格を持ち、居住地である調布市を中心に子育て支援活動を続けてきた関久美子さんが代表を務める同院。4児の母でもあり、「産後の不安や戸惑いの中で、頼れる場所があることや、『一人じゃない』と感じられることの大切さを痛感した」と振り返る。その経験を元に「誰もがホッとできる居場所づくり」に取り組み、「ニコッと笑顔が広がる地域をつくりたい」との思いから活動を「Nicotto」と名付け、子ども食堂や地域イベントなどを開催してきた。

 活動当初から、産後の母親が安心して頼れる場として助産院を開設したいと考えていたという。昨年、地域の助産師ネットワークを通じて狛江市の空き家活用事業を知り、応募。物件所有者の高野さんは保育士で、空き家を「子育て支援に役立ててほしい」と考えていたという。「関さんが目指す助産院であれば、活動の様子を見ることができ、必要な時には保育士としても役に立てることもうれしい」との思いから、同事業への貸し出しを決めた。

 同院では、母子保健法に基づく産後ケア事業を柱に、産後の心身のケアや育児相談、一時休息、自宅訪問などを行う。市内初となる宿泊型ショートステイ用に3部屋を用意。現在、分娩(ぶんべん)は扱わないが、産前の両親学級や、妊娠期に産後ケアランチを食べる機会を設けるなど、妊娠期から出産後まで切れ目のない支援を行う。さらに同市内で子育て支援に取り組む「こそだてのわ」(駒井町3)とも連携し、子育て家族の交流の場としても活用。妊娠期、出産後、子育て期をつなげた支援を目指すという。

 昨年冬にはクラウドファンディング(CF)で活動費の支援を募り、目標額を上回る資金が集まった。開業日には内覧会を兼ねたオープンマルシェを開催。ボディーペイントやネイル体験など、CFの返礼品提供で協力した事業者や地元のカフェなどが出店し、多くの来場客でにぎわった。

 関さんは「助産院や助産師の存在をもっと知ってほしい。狛江で生まれる全ての親子が利用する場所になり、『おかかえ助産師』として多くの家族に伴走していければ」と話す。

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