調布市が4月1日、不登校や不登校傾向の中学生のための教育支援センター「CANVAS(キャンバス)」(布田4)を開設した。
教育支援センター「CANVAS」がある京王線調布駅南側のビル
「CANVAS」は市立中学校の在籍生徒を対象にした新たな不登校支援の場で、学校と連携しながら子どもの心と学びを支える「もう一つの居場所」として開設。市教育委員会は、不登校生徒の多様で柔軟な学びに対応し、生徒が安心して過ごせる環境を整え、一人一人に寄り添った支援を行いたい考え。
背景には、不登校の増加と多様なニーズへの対応がある。市は既に、小学生向けに教育支援センター「太陽の子」を開設しているほか、中学生向けには2018(平成30)年に、学びの多様化学校「はしうち教室」を開設している。今回、新たに学校に行きづらい中学生の学びの機会や居場所を整備することで、発達段階に応じた支援体制の充実を目指す。
「CANVAS」の名称には、「白いキャンバスに絵を描くように、一人一人が自由に『なりたい自分』を描いていける場所であってほしい」という願いが込められている。市教委の担当者は「目標は、生徒の自己肯定感や社会的自立の基礎を育むこと。学校への登校再開だけをゴールとせず、生徒が心を休め、自分らしさを取り戻した上で、将来を見据えた社会的自立の土台を育てていきたい」と話す。
同センターでは学習支援に加え、グループ活動や体験学習を通して生徒の社会性を育むほか、心理士などによる相談支援も行う。通室は生徒の状況に応じて柔軟に設定し、無理のないペースでの利用が可能で、通室した日は在籍校と連携し「出席扱い」となる。
担当者は「不登校の背景は一人一人異なる。学校以外にも安心して過ごせる場を整え、子どもたちが自分のペースで一歩を踏み出せるよう支えていきたい。教育支援センター『CANVAS』が新たな選択肢の一つとなることを願っている」と話す。
開室は平日の9時~15時。原則9時からの利用だが、体調や状況に応じて遅れての通室も可能。通室は週3日まで。利用に当たっては事前の手続きが必要。利用方法や手続きの問い合わせは市教育委員会指導室まで。