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調布「鶴の湯」、CFやボランティアの力を借りて営業再開 初日は長蛇の列も

「鶴の湯」の相良政之さん 新たなロゴがデザインされたのれんには、平仮名で「つるのゆ」の文字が隠れている

「鶴の湯」の相良政之さん 新たなロゴがデザインされたのれんには、平仮名で「つるのゆ」の文字が隠れている

 老朽化が原因で昨年7月に閉店した老舗銭湯「鶴の湯」(調布市下石原1、TEL 042-428-0020)が4月4日にリニューアルオープンした。

外庭に新設したバレルサウナ 奥には「鶴の湯」の煙突がそびえ立つ

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 1952(昭和27)年の創業から73年続いた同店を継業した相良政之さん。「銭湯文化を守りたい」と勤めていた会社を退職し、同所に住み込みながら修繕と改装作業に日々取り組んできた。銀行から1,500万円の融資を受けるも、想定以上の老朽化で資金が足りず、クラウドファンディングを立ち上げ、開始わずか5日で目標額350万円を達成。現在も引き続き支援を募り、手がつけられなかった機械設備の修繕などに費用を充てていく。オープン初日は、開店の朝6時から、待ちわびた多くの客で長蛇の列ができ、限定のロゴ入り記念タオルを配った。

 同店の名物だったラドン湯や従来のミストサウナに加え、トレーラータイプのロングバレルサウナを男性浴場の外庭に導入し、外気浴・内気浴ができるサウナエリアを新設。国産木材を使った、たる形のバレルサウナにはガスストーブを設置しセルフロウリュができる。ウッドデッキの外気浴スペースには、「銭湯の煙突を眺めながらリラックスしてもらえたら」とアディロンダックチェアを用意。各浴場には無料のボディーソープやシャンプーを備え、レンタルタオルも用意(200円~)。バレルサウナは、男女入れ替えで毎週水曜日に女性限定のレディースデーを設ける。

 「0歳から100歳まで気軽に利用できる店」をコンセプトに、早朝から深夜まで営業。「レイアウトにこだわった」という番台は、入店客やロビーでくつろぐ様子が一望できる場所に移設。脱衣所を縮小してロビーを拡張するなど、内装の大半は自ら手がけ、SNSなどの呼びかけで集まった約80人のボランティアが、「湯上がりに家族で団らんできる空間」を目指し、浴場の掃除や壁のペンキ塗り、しっくいの仕上げを行った。

 売店では4種の日替わり「クラフトビール」(各800円、3種飲み比べ=1,180円)や「生ビール」(580円)、「ハーブティー飲み放題」(500円)をオリジナルロゴのグラスで提供するほか、ジュース、アイス、各種アメニティー、手ぬぐいやTシャツなどの「鶴の湯」オリジナルグッズを販売する。 

 相良さんは「『鶴の湯』を昔から知っている人やSNSを見てくれた人など、たくさんの方がボランティアで集まってくれて本当にありがたかった。みんなで店づくりをした感覚が強く、愛着を持ってくれたのがとてもうれしい。とにかく感謝の気持ちでいっぱい」と話す。

 営業時間は、6時~10時、12時~翌1時。火曜定休。料金は、大人(中学生以上)=550円、小学生=200円、未就学児=100円。サウナは、男性=500円、女性=200円。

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