プラザギャラリー（調布市仙川町1、TEL 03-3300-1010）で11月1日から、「吉沢太展　BRASIL : TEMPO E ESPACO / ブラジルの時空」が開催されている。

　吉沢さんは埼玉県出身でサンパウロ在住の現代造形作家。大学でテキスタイルデザイン（織物）、ファイバーアート（繊維美術）を学んだ経歴を持つ。1994年にサンパウロ市フランセーゼス街の画廊「ガレリア・デコ」主宰者と出会ったことを機に現地で制作した作品を集めた「吉沢太展」でブラジル美術界にデビューした。

　同展は、鏡に写し出される表情や時間、見えない異次元を表現した作品17点を展示。「すべての物は外側だけでなく内側もある」というコンセプトを基に制作されている。自ら撮影したオブジェの写真を切り抜かれた鏡に組み合わされた作品や、グラスや数字を鏡の上にのせた作品は、時間帯によって変わる風景を取り込んで時空を表現している。

　日本人ブラジル移住100周年にちなんで日本での個展開催を決めたという吉沢さんは「今後もできる限りサンパウロで活動していく予定。純粋さを忘れずに絶えず新しい試みに挑戦していきたい」と話す。

　開館時間は10時～18時30分。水曜休館。入場無料。12月28日まで。