調布FM、多摩東部のFM2局とタッグ-3局同時生放送

住民ボランティア「う~たん」同士もイベントで交流

住民ボランティア「う~たん」同士もイベントで交流

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 多摩地域のコミュニティーFM「調布FM」(83.8MHz.、調布市小島町2)と多摩東部のFMラジオ放送局「FM西東京」「むさしのFM」の3局合同番組「ハッピーう~たん!」の放送が始まって1カ月が過ぎた。放送開始は10月1日。

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 地域の出来事や店・スポット情報を紹介する同番組は、3局が持ち回りで制作したものを同時に生放送する。多摩地区で初めての試みで、全国でも珍しい取り組みだという。ラジオ放送以外にウェブ上でもサイマル放送を聴くことができ、多くのリスナーを獲得している。

 同番組の情報収集やレポートは市民らがボランティアで参加。地域の魅力を自ら発掘し、月曜から金曜まで、曜日ごとに、食・育・学・体・楽と5つのテーマに分けて放送する。現在の住民ボランティアの登録は約50人。小学生や主婦から、学生、退職したシニアまでの幅広い年代が参加するほか、地域で活動するボランティア団体、芸人やアーティスト、ライター、タクシー運転手など多様な職業や経歴の人が番組制作に携わっている。

 番組誕生のきっかけは、スポンサーであるスキンケア化粧品メーカー「あきゅらいず美養品」(三鷹市野崎3)。同社は今年2月、に「森の中に会社を作りたい」と目黒から三鷹に本社を移した。「森に生きる植物や動物が互いの役割を果たして他者に貢献するように、会社がまちのためにできることを考えて周辺を豊かな『森』にしたい」と考える同社と、地域メディアとしての新たな可能性を探っていた同局が出会い、新番組の構想がスタート。番組名の「う~たん」は「森」を意味するインドネシア語。ボランティアを森の住人ととらえ「う~たん」と呼ぶなど、番組づくりに同社の思いを込めている。

 調布FMで同番組を担当する編成担当・袴田荘之介さんは「地域FMは法律で1行政区内に届く範囲の出力電波でしか放送できないが、今回の取り組みでそれを超えた広域放送が可能になった。多摩東部を一つの生活圏ととらえた新しいチャレンジ」と番組づくりに意欲をみせる。

 放送時間は月曜~金曜の11時~12時。

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