仙川のプラザ・ギャラリー(調布市仙川町1、TEL 03-3300-1010)で現在、銅版画とジュエリーをモチーフにした作品展「中島史子展-望」が開催されている。
中島さんは東京生まれ、都立三鷹高等学校、早稲田大学第一文学部史学科美術史学専攻卒業。ニットデザイナーなどを経て、1990年から2004年までスペインのバルセロナに移住し、銅版画彫金やジュエリーデザインを学びスペインで作品発表など活動。2004年に日本へ帰国すると国内でも数々の作品展を開催いている。
同ギャラリーで3回目となる同展では、銅版画の新作や水引を使ったアクセサリーなど約30点を発表。今回のテーマについて、中島さんは「『望』という字は遠くを望み見る人の形に由来し、そこから『のぞむ』『ねがう』という意味に用いられる。時や空間を『望んで』みれば、過去や未来や距離の遠近、希望や後悔の重なり合い混じり合い。アートの語源であるラテン語アルス(ars)が『自然の配置』という意味を持つのも感慨深く、21世紀が10分の1過ぎた今『つくってきたこと、つくっていること、つくっていくこと』について改めて考える。日本に戻ってからも多くの出会いに恵まれ、さまざまな形で協力してくださる方々に支えられた展覧会を見ていただきたい」とメッセージを寄せる。
開館時間は10時~18時30分。水曜休館。入場無料。12月26日まで。