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調布・せんがわ劇場で「うまれる」自主上映-「涙がとまらなかった」

主催メンバーと試写会に集まった地域の女性。「それぞれの感じ方でいろんな涙が出ます」

主催メンバーと試写会に集まった地域の女性。「それぞれの感じ方でいろんな涙が出ます」

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 2010年に一般公開され話題になったドキュメンタリー映画「うまれる」が、10月14日、せんがわ劇場(調布市仙川町1)で自主上映される。

企画発案者のはらしまゆきさん(関連画像)

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 この映画の企画・監督・撮影を手掛けた豪田トモさんは「命の原点である『うまれる』こと、そのものをテーマにした映画をつくりたい」と、3年間かけて何十組もの夫婦や家族を取材した。監督自身、親の愛が障害をもった弟にばかり注がれているように思い、自身の存在を肯定できずに育った経験があることから、この映画を撮ることで両親との関係を築き直せるかもしれないと考えたという。製作を通して「自分はなぜ生まれてきたのか」「何のために生きているのか」を問い続けた。

 作品は、4組の家族の心の変化を追う構成。両親の不仲や虐待経験をもつことから親になることをためらう夫婦、死産を乗り越え新しい命と向き合う夫婦、葛藤の末不妊を受け入れた夫婦、治る見込みのない障害を持つ子を育てる夫婦を取り上げた。

 自主上映会を主催するのは、市内で助産院を開業する棚木めぐみさんが代表を務める「Bioココカラ」という専門家集団で、「いのち」「からだ」「こころ」「くらし」をテーマに自主講座事業を展開している。

 企画実施の提案をしたのは、メンバーの一人でフルート奏者のはらしまゆきさん。昨年この映画を見たときに心を動かされ、涙が止まらなかったという。「この映画は、女性に限らず全ての人が自分の心と向き会うきっかけをくれる。女性には子育てで変化する自分自身の心に敏感であってほしいし、男性や子育て支援に関わる人には、子を産み育てる母の思いを知るきっかけにしてほしい。多くの人に見てもらえれば」と話す。

 上映会は調布市助産師会、調布市医師会、調布市の後援を得て実施される。前売り券=大人(中学生以上)1,200円・小人600円、当日券=大人1,500円・小人800円。午前の部=10時30分~、午後の部=13時30分~。午後の部は小さな子どもの入場可(膝上無料)。

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