調布・深大寺(調布市深大寺元町5)で10月30日、「サイエンス寺子屋」が開催される。テーマは「人はどのように特別なチンパンジーか-助け合い・思いやりの起源」。
東京大学が主催する、科学と社会をつなぐことを目的とした「東京大学科学技術インタープリター養成プログラム」の一環として実施する。今年で2回目。昨年も深大寺の本堂を会場に「ミクロの共生-昆虫のからだの中の微生物の世界」をテーマに開く。今年は長谷川寿一さん(東京大学総合文化研究所教授・研究科長)が講師を務める。
江戸時代まで寺院は「寺子屋」を設け庶民の基礎教育の場として役割を担ってきたが、明治期に学制が導入され、その役割を終えた。文化発信の場である寺の役割をあらためて見直し、最先端の科学を研究している研究者の講演という、新しいかたちの寺子屋を深大寺で立ち上げた。
担当する、東大大学院の長谷和子さんは「この企画は、お寺という場で自然科学の講演を通し、科学者と市民との交流を目的とした新しいかたちの『大人のための寺子屋』。普段、科学に疎遠な方から科学好きの方まで、文理の垣根を越えてお寺でサイエンスしていただければ」と話す。
開催時間は15時~17時。定員は先着100人。大人(高校生以上)向けの内容で、参加無料。詳しい申し込み方法はホームページで確認できる。