調布の桐朋学園仙川キャンパス（調布市若葉町1）で12月18日、「TOHO Eco Candle Night（トーホー・エコ・キャンドル・ナイト） 2011」が開催される。約1500個の「エコ・キャンドル」を全長約50メートルの日本地図の形に配置し明かりをともす。

実行委員会ミーティング風景（関連画像）

　桐朋学園芸術短期大学・ステージクリエイト専攻の、佐藤徹也ゼミに所属する学生14人を中心に結成された実行委員会が実施する同イベント。同ゼミはイベントの企画や運営について学ぶゼミで、所属する学生が「東日本大震災の被害者への追悼」をコンセプトに学生主導でイベントを行えれば、と準備してきた。

　使用するエコ・キャンドルは、同実行委員の学生で集めた廃油や容器を使い手作業で製作。当日は無料で参加できる一般参加者向けの「エコ・キャンドル作り体験ワークショップ」も行い、ワークショップで作った「エコ・キャンドル」は日本地図の中に東北地方の一部として配置する。

　当日は他にも、同大学の演劇専攻や音楽専攻の学生よる演奏やパフォーマンスを企画している。演劇専攻の学生は、同大学で代々受け継がれてきたという伝統のあるダンスなども披露する予定。

　実行委員長で同ゼミ2年生の植野詩萌さんは「ステージクリエイト専攻の学生が自分たちでイベントを企画するのは今回が初めて。クリアしなければならない課題が多く、4月から企画を始めたが実施にこぎ着けたのは11月。『開催は来年にしたら？』との声もあったが、震災があった年に開くことに意味があると思った。学外の方、近隣の方にも来てもらえれば」と話す。

　イベントの開催は17時～20時。ワークショップは13時～15時。定員50人で事前の予約が必要。小学生以下の参加は保護者の同伴が必要となる。