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86歳、調布市全26町を歩き描いたスケッチ展

展示作品「ガンバレFC東京 味の素スタジアム」と川口さん

展示作品「ガンバレFC東京 味の素スタジアム」と川口さん

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 調布市文化会館たづくり(調布市小島町2、TEL 042-441-6111)2階北ギャラリーで現在、「86歳 調布全26町を描く 川口潔スケッチ展」が開催されている。主催は「淡彩スケッチの会 調布」。

異なる趣を持つスケッチが描かれた案内状。3種類ある(関連画像)

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 同会は、風景を鉛筆でスケッチし透明水彩絵の具で淡く彩色する、淡彩風景スケッチの技法を学習しているサークル。川口潔さんは、定年退職後、同会で趣味だった絵画に専心。2年前、最愛の妻に先立たれた失意の中、支えてくれたのも同会のメンバーだった。亡き妻と共に散歩した思い出の町並みを描くことにより元気を取り戻し、いつしか市内全26町を制覇。200点余りを描き上げたという。今回展示されるのはその中の62点。「50数年ぶりに歩き回って、発見がいろいろあった。平穏で、緑が多い調布をあらためて好ましく思った」と目を細める。

 「技術重視ではなく、空気や感動などを感じたままに表現できるスケッチが自分に合っている」と、川口さんの絵はのびのびとした線と明るい色使いが特徴。ワックスが多く含まれ、彩色時ににじまない代わりに消せない鉛筆「DERMATO GRAPH」を使い、F10号(53.0センチ×45.5センチル)をおよそ1~2時間で一気に描き上げる。タイトルも、「ちょっと賑(にぎ)やか、ちょっとひっそり(深大寺元町)」など、スケッチした時の気持ちが反映されているものが多い。 

 同イベント後は、同市立図書館深大寺分館(深大寺北町5、TEL 042-485-3350)で、深大寺を主題とした4点を半年間展示する予定。

 開館時間は10時~18時。1月8日まで。問い合わせは同会代表・花城さん(TEL 042-487-2713)まで。

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