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調布の材木店で恒例の巨大干支看板 地元の正月を飾り続け

2017年新春、遠州屋材木店の林場を飾った巨大な酉(とり)の干支(えと)看板

2017年新春、遠州屋材木店の林場を飾った巨大な酉(とり)の干支(えと)看板

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 調布市甲州街道近くの遠州屋材木店(調布市下石原1)に12月29日~1月4日、正月恒例の干支(えと)看板が飾られた。

遠州屋の仕事始め、従業員に撤去される巨大な酉(とり)の干支(えと)看板

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 正月を迎えるにあたり材木店では、林場(りんば)と呼ばれる木材置き場を美しく見せるため角材を整える習わしがある。並べるだけでなく木造住宅の良さを知ってもらおうと、業界で飾り絵が広がり始めたことがきっかけで、同社も1990年ごろから正月を祝う飾り絵として、毎年干支看板を飾り続けている。

 今年の干支である酉(とり)の絵は、それぞれに絵のパーツが描かれた角材12本の束を組み合わせて仕上げる。同社の内山さんをはじめとした従業員が店前の広い林場の間口に合わせ半日かけてバランスをとりながら角材を並べ、力強く鳴く鶏を完成させた。同社の飾り絵は、しめ縄を締めた正月飾りとして、商売繁盛、家内安全、幸運が舞い込むようにと祈念された縁起物。飾られた後はほかの木材と同様に現場で使われるが、干支の入ったものは縁起がいいと大工に好評だという。

 市内で干支看板を飾る材木店は同社のみで、地元では新春の風物詩として評判。近隣住民だけでなく、正月らしい雰囲気を楽しむために遠方から足を運んでくる人や子どもの成長記録として十二支を目指し家族で毎年写真を撮りに来る人もいるという。

 内山さんは「干支看板は当社の一年の締めくくりと新年の始まりの儀式。無事に一年を終え、健康に仕事ができた幸せ、安心感、先祖や従業員への感謝の気持ちを込めて皆で飾り、新年の仕事始めに、また気持ちを新たに頑張ろうと皆で撤去する。今年も無事に看板を飾ることができてよかった。毎年干支看板を楽しみにしてくださる方も多くなり、期待に応えられるようできる限り続けていきたい」と話す。

 同看板は、同社の仕事始め5日8時に撤去された。

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