調布・せんがわ劇場で海外戯曲リーディング7作品 日本初上演作品も

総勢28人のキャスト「海外戯曲リーディング」

総勢28人のキャスト「海外戯曲リーディング」

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 調布市せんがわ劇場(調布市仙川町1)で2月9日から、「海外戯曲リーディング」が上演される。

2月9日から上演される「海外戯曲リーディング」

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 同劇場は2008年の開館以来、パッケージ公演を購入するという事業形態ではなく、一から企画を立て、公演ごとにスタッフや出演者を集める手法で事業を展開。同公演は、演劇翻訳の第一線で活躍する常田景子さんを企画の中心者に迎え、若手演劇人らとともに月1回の勉強会を行い、作品選定から約2年をかけて企画した。

 同公演は、フランス、パレスチナ、オーストラリア、カナダ、アルゼンチン、タイ、米国から集めた7本の短編現代戯曲に、「劇団しようよ」の大原渉平さん、「花組芝居」の加納幸和さん、「演劇企画JOKO」の菊池准さん、「劇団印象-indian elephant-」の鈴木アツトさん、「劇団チョコレートケーキ」の日澤雄介さん、「文学座」の松本祐子さん、「劇団俳優座」の宮崎真子さんの7人の演出家が挑む。

 公演は、「うちの子は」(フランス)、「いつも同じ問題」(パレスチナ)、「ノームとアーメッド」(オーストラリア)、「アイスランド」(カナダ)、「悲しい心は どこへ行く」(アルゼンチン)、「神の絶望」(タイ)、「セブン・メニュー」(米国)で、「それぞれの国の社会をリアルに描き、痛烈に響く批評性を持つ」という作品をリーディングで演出する。ほぼ全作品が日本初公演。

 会期中の2月2日には、シンポジウム第1部として「戯曲は音楽だ。演劇は言葉だ」、第2部に「せんがわから世界をのぞく」を行う。第1部のゲストは、「ラブレターズ」をはじめ数々の海外作品の翻訳を手掛ける青井陽治さん、聞き手に劇作家の篠原久美子さん。第2部は、「超歌唱家」でJAZZ ARTせんがわ総合プロデューサー・巻上公一さんと元マイクロソフト「オフィス日本版」開発責任者の南條勉さん。

 同劇場の萩原さんは「40~60分の短編ならではのぎゅっと凝縮したドラマ。シリアスな話もコメディータッチのものもあり、海外の作品といっても意外と遠い世界の話とは限らないな、と感じていただけるのでは」と話す。

 チケット料金は、一般=2,000円、市民(在住、在勤、在学)=1,600円、25歳未満=1,500円、全作品セット(7枚)=7,000円、3枚セット(組み合わせ自由)=5,100円。2月19日まで。

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