「鉄道ファン」も必見 調布・国領に電車が足元から出入りするベーカリーカフェ

試作中の新作「電車パン」(発売未定)

試作中の新作「電車パン」(発売未定)

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 調布・国領駅近くの線路跡地に建設された京王線トンネル上に2月1日、ベーカリー&カフェ「ほっとれ~る」(調布市国領町3、TEL 042-426-9481)がオープンした。

「ほっとれ~る」カフェコーナーから見える電車の様子

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 調布市社会福祉事業団の障がい者相談機関「ちょうふだぞう」と就労移行支援施設「すまいる」が共同経営する同店。同市布田にあった「ちょうふだぞう」のティールームと「すまいる」のベーカリーを一体化し、「ベーカリー&カフェ」として移転オープンした。敷地が京王線地下化で建設されたトンネルの出入り口上に位置することから、足元を行き来する電車を間近に見ながら食事ができるよう窓とテーブルを配置。約13坪の店内に16席を用意する。

 パンは軽度・中度の知的障がい者を中心に、毎朝飛田給の工房と同店で焼き上げ、近隣の企業や大学でも販売。同店では定番の「メロンパン」「つぶあんぱん」(以上110円)、調理パンの「コーンマヨ」「ピロシキ」(以上130円)、トンネルをイメージした創作パン「森のトンネル」(150円)、2月の新作「おもちあんぱん」(130円)など、日替わりや季節限定を含め毎日40種類ほどが並ぶ。パンが焼き上がる11時を目指して買いに来る常連客もいることから、夕方には品薄になる日もあるという。コーヒー・紅茶・キッズサイズジュースはワンコインの100円で販売し、地域の客が気軽に立ち寄れる店を目指している。

 電車が見える窓際にはキッズスペースも用意し、安心して子どもが電車の往来を楽しむことができるという。すまいる主任の渡辺哲男さんは「知的障がいのある方が働く喜びを感じる場、地域で生き生きと社会参加できる場としてつくられたが、お子さま連れからお年寄りまで、障がいのある方もない方も、『ホッと』くつろいでいただき、障がいのある方と地域の方の交流の場になれば」と話す。

 営業時間は10時30分~18時(土曜は17時まで)。日曜定休。

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