調布・神代農場で群生するカタクリ一般公開 高校生による解説や公開講座も

神代農場のカタクリの花

神代農場のカタクリの花

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 調布の都立農業高等学校神代農場(調布市深大寺南町4、TEL 042-482-2386)で3月23日から、群生するカタクリの一般公開が始まった。

カタクリが群生する斜面 花はまだ1分咲き

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 都立農業高校(府中市寿町)の生徒の実習や部活動の場である同農場。農地が国分寺崖線の谷頭に位置し湧き水が豊富に出ることから、もち米の田植えや稲刈り、ワサビやシイタケの栽培、ニジマスの養殖、雑木林や竹林の環境調査、山野草の観察など、四季折々の豊かな自然環境を生かした授業や活動が行われている。

 カタクリはユリ科カタクリ属に属する多年草で、早春に花茎を伸ばし、花を一つ咲かせる。昔はこの茎から抽出したデンプンを片栗粉として料理に用いていたが、ごくわずかしか取れないため、近年はジャガイモなどから作られている。

 同農場では1年を通してほぼ週1回は場内を一般公開しているが、毎年この季節はカタクリが群生して花を咲かせるため、特別に公開日を増やし近隣や山野草ファンを楽しませている。特別公開の日には、同校部活のひとつである「神代農場部」の活動発表の場として、希望者にカタクリをはじめ農場の解説をしながら案内も行う。さらに今年は進化生物学研究所(世田谷区上用賀)主催による公開講座「カタクリ群落と里山」を同農場内で行う。

 同校神代農場担当教諭の増田博幸さんは「本来この農場は自然と人間が共生する里山。湧き水を利用してもち米を栽培、収穫して餅つきをして食べ、ニジマスを養殖し、捕獲し串焼きにして食べる。大きく成長した樹木は伐採して新たな樹木の再生を期待し、伐採した材木は農場内の椅子や階段、まきストーブの燃料にするなど、全てを自然のままにするのではなく、自然を生かしつつ人間の営みに利用することを学ぶ場所であり続けたい」と話す。

 カタクリが最も群生している場所は、高さ6メートル、幅15メートルほどの斜面。増田さんは「カタクリの斜面の下にしゃがみ込んで空まで見上げるようにすると、花のピンク色と葉の緑色、空の水色がとても美しく見える。雨天など明るくない日は花が咲かないので、お天気のよい日にお越しいただきたい」とも。

 カタクリ一般公開は、3月23日・25日・26日・30日、4月1日・2日、生徒による案内は3月25日・26日、4月1日・2日=9時~16時(最終入場15時30分)、公開講座は3月25日・26日=10時~、13時~(予約不要・先着各50人)。

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