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調布・拓殖大箱根へ向け新体制 新主将に外国人選手起用、学生3大駅伝出場目指す

拓殖大学陸上競技部・岡田正裕監督と赤﨑暁選手(2年)、西調布のクラブハウスにて

拓殖大学陸上競技部・岡田正裕監督と赤﨑暁選手(2年)、西調布のクラブハウスにて

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 西調布にクラブハウスを構え、味の素スタジアム西競技場など調布を拠点に練習をしている拓殖大学陸上競技部が、箱根駅伝の激闘を終え新旧交代、新体制で始動を開始した。

第94回箱根駅伝2区を走るワークナー・デレセ選手(3年)、新主将に起用された©拓殖大学陸上競技部

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 関東地区の平均視聴率が、往路29.4%と過去最高を記録、復路も歴代3位の数字と大きな注目を集めた今年の箱根駅伝(ビデオリサーチ調査)。拓殖大は、同大学の新記録となる往路4位、復路は我慢のレース展開で、最後はアンカーの苅田選手(4年)が8位でゴール、予選5位から見事4年ぶりにシード権を獲得した。

 チームを指揮する岡田正裕監督(72)は、かつてニコニコドーで1988年ソウル五輪女子1万メートル代表の松野明美さんを育て、2006年には亜細亜(アジア)大を箱根優勝に導いた名将。通算15回目の箱根挑戦となったベテラン監督は、「目標としていたタイムも順位もクリアでき、10人が役割を果たしてチームの持つ力をしっかりと出せた。選手の後ろを走る監督車に乗りながら、思い通りに進む展開に、ストレスを感じることなくとても楽しかった」とレースを振り返る。

 レース後、新旧の交代が行われ4年生は引退、2区を走ったワークナー・デレセ選手(3年)が、新主将のタスキを受けた。外国人選手が主将を務めるのは同部では初めてで、他大学でも記憶にないと言う。岡田監督は「デレセは、実力はもちろんチーム思いの性格で、言葉で思いを回りに伝えることができる。駅伝に必要な日本人的感覚も持っている。副主将の馬場(3年)、戸部(3年)と一緒にチームをまとめてもらいたい」と期待を込める。

 箱根を走った10人の内、引退した4年生は西前主将と苅田選手の2人で、チームには経験者も多く残る。結果を残した同部の今年の目標は、学生3大駅伝と言われる「全日本大学駅伝」「出雲駅伝」「箱根駅伝」の全てに出場すること。監督は「年々市民に皆さんの応援が広がっているのを肌で感じている。練習環境も良くなり、味スタの協力をいただいて今年からナイター練習も可能になった。来年の箱根を見据え、地域の支援を力に1年間しっかりと練習をして、拓大初となる学生3大駅伝出場を目指したい」と抱負を語る。

 箱根3区を走った赤﨑暁選手(2年)は「10区を走った昨年はただ走るだけで終わってしまったが、今年はタイムも良く、順位も落とすことなくタスキをつなぎチームに貢献できた。力がついてきた実感とまだ疲労感もあるが、今年の目標である3大駅伝を目指して、まずは6月に行われる全日本予選に向け調整をしていきたい」と話す。

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