調布市福祉作業所等連絡会(調布市布田2、TEL 042-481-3201)は11月1日、加盟する福祉作業所を紹介するパンフレット「わくわ~く」を発行した。同連絡会に加盟する団体が作るスイーツやカフェを特集している。
調布の福祉作業所が運営するカフェも紹介。巻末には作業別に依頼できる業務の一覧も
福祉作業所の商品や請負業務を広く知ってもらい、働いている人の工賃アップを目指す同パンフレット。体裁はA4サイズ、8ページ。発行部数は7000部。無料。現在、同市内には35の作業所があり、知的、身体、精神に障がいのある人、約600人が作業をしている。1人当たりの1カ月の平均賃金は約1万4,000円だが、グループホームなどで地域生活をしていくには、最低でも月3万円~5万円の収入が必要という。
紹介するスイーツは、障がい者が作る焼き菓子コンテスト「ユニバーサルベーキングカップ」で銅賞を受賞した「希望の家」の「チーズケーキ」(ホール1,000円、カット200円)や調布心身障がい児・者親の会「ぴいす」の丸いパウンドケーキ「ぴいすボール」(200円)、「ふしぎなティールーム」の焼き菓子「フロランタン」(2枚入り250円)。カフェは、手作りカレーやジェラートが人気の「カフェ大好き」や100円ドリンクが売りの「ちょうふだぞう ティールーム」、妖怪焼きが好評の「ベーカリー&カフェ ふぁんふぁ~れ」など6カ所を紹介している。
12カ所の作業所について写真付きで細かな説明を掲載するほか、依頼できる作業も「清掃やクリーニング」「封入や封かん」など種類ごとに整理した連絡先を巻末に載せる。
同連絡会代表の長尾英治さんは「福祉作業所の商品や業務を一人でも多くの方に知ってもらいたい。ぜひ、地域のお店などにも置かせていただければ」と話す。企画・編集を行った「調布アットホーム」の石原さんは「障がい者の人が持つ『ゆったり』『ゆっくり』『ていねい』感が出るように制作した。このような方々が楽しく過ごせるまちは、私たちもまた共に豊かに暮らせるまち。そんな価値観を提案できる雑誌を目指した」と話す。
パンフレットは各作業所のほか、調布市社会福祉協議会などで配布している。第2号は来年2月に発行予定。