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調布で自然エネルギーのイルミネーション 電力自立小屋「えねこや」が企画

再生可能エネルギー100%で点灯する「移動式えねこや」 他イベントでの風景

再生可能エネルギー100%で点灯する「移動式えねこや」 他イベントでの風景

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 風力・水力・太陽光によって発電したエネルギーを使ってイルミネーションを点灯するイベント「光と遊ぼう!みんなでつくった『自然のデンキ』 イルミネーションRE100」が12月12日、京王線調布駅前トリエ京王調布C館(調布市小島町2)の屋外広場「てつみち」で開催される。

アーティスト山田はるこさんが制作する鉄フレームのオブジェイメージ

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 自然エネルギーだけで電気を自給自足する建物を提案する一般社団法人「えねこや」(調布市深大寺北町2、TEL 042-483-8686)が中心となって企画した同イベント。2011(平成23)年の福島第一原発事故をきっかけに市民が集まり設立した同団体は、電力会社から電気を引かずに自然エネルギーだけで快適な住空間を実現した事務所を建築し、より多くの人々に自然エネルギーでの生活を体験してもらうための移動式トレーラーハウスも製作。環境に関する講座やイベント、市内外の小学校や大学などに出向き、再生可能エネルギーについてのレクチャーやワークショップなどを開催してきた。

 今年11月に開催された同市主催「環境講座2020 自然のチカラで電気をつくろう」では、環境に関するレクチャーに加え、参加した児童が風車や水車を工作して発電を体験するワークショップを実施。東日本大震災から10年を迎える来年、再生可能エネルギー100%のイルミネーションを全国各地で同時に点灯させる試み「イルミネーションRE100」を提唱し、2018(平成30)年から多摩市で同様の活動を行っている小林昭一さんの指導の下、前年のプレイベントとして同イベントを企画した。

 イベントでは市内在住で金属などを使った立体作品の制作を手掛けるアーティスト山田はるこさんがワークショップを企画。環境講座の工作に参加した児童から集めた自然エネルギーをイメージしたデザインをもとに、山田さんが鉄フレームのオブジェを制作し、同イベント内でLEDイルミネーションライトを参加者と一緒に設置して、環境講座で作った電気につなげイルミネーションを点灯する。点灯後には厚紙などで制作した切り絵で光と影を楽しむワークショップを行い、「移動式えねこや」の見学会も実施する。

 えねこや代表の湯浅剛さんは「子どもたちが楽しみながら再生可能エネルギーや自然の力で作った電気に興味を持ってもらえるとうれしい。より多くの人たちが『イルミネーションRE100』に興味を持って、来年12月に全国各地さまざまな場所で自然エネルギー100%のイルミネーションを同時に点灯できたら」と話す。

 イベントは15時~18時で、17時に点灯式を実施予定。雨天延期。

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