調布に春を告げる「ハリウッドの大寒桜」-例年より早く満開に

3月4日撮影

3月4日撮影

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 調布の早咲きの桜として広く知られる通称「ハリウッドの大寒桜」(調布ヶ丘3)が満開を迎え、今年も市民を楽しませている。

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 この木は、1962年にハリウッド化粧品が同地に工場を建てたときに植えられたもので、ソメイヨシノに先駆けて咲く桜。市保存樹にも指定されている。当時創業者であった父親とこの地に来て、現在も近所に住んでいる長男の牛山さんは「昔は田畑が広がっていて、レンゲなども咲くのどかな場所だった。植えたときは細くて小さかった桜の木がこんなに大きく立派になって今も咲いているのがうれしい」と話す。

 2000年に同工場が川崎に移転しマンションが建設される際、地元自治会や有志から「桜の木を伐採せずに残してほしい」という運動が起こった。多くの市民による署名や要望が受け入れられ、建物配置などの計画が一部見直されて桜の木は保存された。マンション住民の女性は「昨年越してきたばかりで、きれいな桜を近くで見ることができて感激。夫はこの近所で育ったので、毎年楽しみにしている」と言う。

 女性によると、「2月19日にきれいに咲いた桜の写真を撮った」と言うことから、2本のうち日当たりの良い西側の木から2月中旬に開花した模様。オオカンザクラは寒桜の一種でソメイヨシノより早い3月に開花していたが、今年は暖冬の影響か、さらに早まった。

推定樹齢50年、幹周りおよそ2.5メートル、花は一重の半開状で下を向いて咲くのが特徴。

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