国立天文台にある東京大学天文学教育研究センター(三鷹市大沢2)で10月18日(プレ公開)と19日、最新天文学と研究成果を紹介するイベント「三鷹・星と宇宙の日2013」が開催される。隣接する「三鷹市星と森と絵本の家」でも19日、「三鷹市星と森と絵本の家秋まつり2013」が行われる。
今年のメーンテーマは「アルマ望遠鏡で探る銀河と惑星のルーツ」。アルマ望遠鏡とはチリのアタカマ砂漠にあるアタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計(Atacama Large Millimeter/submillimeter Array=ALMA)で、東アジア(日本が主導)・北米・ヨーロッパ・チリの諸国が協力して進めている国際プロジェクト。今年3月に完成記念式典が行われ本格運用が始まった。
19日の講演は「アルマで解き明かす銀河進化の謎」(国立天文台チリ観測所・伊王野大介准教授)と「アルマで迫る惑星誕生の現場」(国立天文台ハワイ観測所・大橋永芳教授)、「南米アタカマ砂漠から探る超巨大ブラックホールの謎」(東京大学・河野孝太郎教授)。
広いキャンパス内の各所にある観測施設や研究棟の一部を公開し、さまざまな天文情報を紹介、天文学者が直接質問に答える場も設ける。スタンプラリー・ゲーム・クイズ・工作コーナーなど、子どもが楽しみながら星や宇宙に親しむイベントも用意。天候が良ければ口径50センチ公開望遠鏡による天体観望や、協力メーカー・販売店・団体による機材展示と物品販売が行われる。今年11月から来年1月にかけて楽しめるアイソン彗星(すいせい)についても映像を交えて紹介する。
開催時間は、18日(プレ公開)=14時~19時、19日=10時~19時(入場は各日18時まで)。「三鷹市星と森と絵本の家秋まつり2013」は19日11時~16時。いずれも入場無料。