調布市文化会館たづくり（小島町2）で11月14日、税金をテーマに公募した川柳コンクールの優秀作品発表会が行われた。主催は武蔵府中法人会。応募総数は5777作品。

　「税金について正しく理解し、みんなで支え合う社会づくり」を目指す同団体。今回で4回目となる同コンクールは毎年、多数の応募があり、第1回は5903点、第2回は6068点、第3回は7513点と人気の公募だ。

　今回の最優秀作は山崎優一さん（24歳）の作品。そのほか、「見送って　ほしいな増税　朝の妻」「1千兆 怪談よりも 身が震え」「血税と いうならそろそろ 貧血です」など12作品が選ばれた。最優秀・金賞には賞金5万円、銀賞には賞金3万円、優秀作には1万円がそれぞれ贈呈される。

　第1回は「感謝税 払いきれぬや 母の愛」、第2回は「行き先が いつもわからぬ 税と妻」、第3回は「流行語 どちらが大賞？ 『税』と『ぜえ！』」がそれぞれ最優秀賞を受賞した。

　同法人会の佐藤専務理事は「年ごとに作品の数だけではなく質的にも向上しており、このコンクールが確実に社会に浸透してきていると感じる。特に今年は消費税の増税が国民の大きな関心を集め、個人ではどこにもやり場のない、生活の苦しさや怒りが、川柳の作品となって数多く寄せられた。しかし、税金を拒んでいる訳ではなく、今後も世相を映す川柳コンクールとして、継続していく意義を感じている」と話す。