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狛江の母親団体が絵本を贈る被災地支援-クリスマスに手作りオーナメントも

被災地の親子へ送るオーナメントを作る「トラちゃんママ」メンバーの様子

被災地の親子へ送るオーナメントを作る「トラちゃんママ」メンバーの様子

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 狛江市に拠点を置く被災地支援団体「トラちゃんプロジェクト」が12月20日、被災地の親子へ手作りのオーナメントをクリスマスプレゼントとして発送した。

トラちゃん通信を持つ吉江亜希子さんと長男のトラちゃん(愛称)

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 同市在住の吉江亜希子さんが中心となり、2011年6月から被災地へ絵本を届ける活動を続ける同プロジェクト。2カ月に一度、東北で被災した親子に絵本とニュースレター「トラちゃん通信」を届け、これまでに約1000冊の絵本を岩手県大船渡市、宮城県気仙沼市、仙台市、女川町、多賀城市、秋田県秋田市、福島県相馬市、福島市、伊達市など約90件の個人宅やグループに送っている。

 構成メンバーは子育て中の母親を中心とする継続支援メンバー30人と、絵本の寄贈や寄付などをする団体や店舗を含んだサポーター約60人。2010年の寅(とら)年前後に被災地などで生まれた子どもとその母親たちをつなぎ、絵本を贈る側も受け取る側も「トラちゃんママ」と称して絆を深めている。

 絵本の発送は通常奇数月だが、クリスマスを楽しんでもらおうと狛江市周辺のメンバーが手作りの松ぼっくりを利用したオーナメントを作成。メッセージカードと共に被災地へ届けた。活動を始めたころ赤ちゃんだった子どもたちも活動の内容を理解できる年齢になり、自ら手伝いをするという。

 阪神淡路大震災でもボランティアとして活動していた吉江さんは「震災ボランティアが一定の期間を境にいなくなることで、被災者は2回喪失感を味わうという実態を知った。『被災者支援には何より継続が大切』と学んだ経験を生かしたい。震災というきっかけではあるが、同じ時期に子育てをするママたちと巡り会い、教えられることも多い。ご縁を大切に、これからも絵本のある子育てを応援していければ」と意気込む。

 トラちゃんプロジェクトメンバーは随時募集。申し込み・問い合わせはメールにて。

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