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東京・府中で「グリーンフラッシュ」と見られる現象 「ダイヤモンド富士」撮影で

富士山頂に太陽が沈む直前の「グリーンフラッシュ」。細くなった太陽光の両端が緑色に見える

富士山頂に太陽が沈む直前の「グリーンフラッシュ」。細くなった太陽光の両端が緑色に見える

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 府中市の東郷寺近く(清水が丘3)で11月17日、「ダイヤモンド富士」を撮影していた府中市在住の佐藤幹哉さんが「グリーンフラッシュ」と見られる現象を目撃し写真に収めた。

府中市内で見られた「ダイヤモンド富士」の最後の輝き

 グリーンフラッシュは、太陽が沈みきる直前や昇り始めた直後の短時間だけ緑色に輝いて見える現象で「緑閃光(りょくせんこう)」とも呼ばれる。地球の大気によって太陽光が屈折して生じる現象だが、空気の透明度など条件がそろった時にしか見られない。東京で観測されるのはまれという。

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 ダイヤモンド富士は、富士山頂に朝日や夕日がかかりダイヤモンドのように輝く現象。今シーズンは狛江市の多摩川沿いなどで11月4日ころから観測され、10日ころには調布市内各所で見られた。今後は、30日ころまでの晴れた夕方に府中市内で見られる。日々移動する観測地を追いかけて、写真に残すファンも多い。佐藤さんは「新型コロナウイルス感染症を考慮して見物人の多いところで撮影するのを控え、あえて誰もいない場所に行った。そのため電線や木の葉に視界をさえぎられたが、雲に隠されず美しいダイヤモンド富士を見られてうれしかった」と話す。

 佐藤さんによると、太陽は肉眼で見ると目を傷めるため減光できる道具で日が傾くのを見守った。富士山頂に半分以上隠れて、太陽光が弱まってから肉眼で観察した。「ちょうどダイヤモンドになるころに緑色に感じたので、同行した妻に言ったら『私もそう見える』と返事をした。しかし、自信がなかった」とそのときの様子を振り返る。

 帰宅後、撮影した写真を確認したら太陽光の一部が緑色に写っていた。「知人のSNSに前日の目撃談が書き込まれていたから、自分もグリーンフラッシュを見られたらいいなと思っていた。珍しい現象に出会えて感激した」と喜びを語った。

 佐藤さんは同日17時31分、新型宇宙船「クルードラゴン」がドッキングに成功して、野口聡一宇宙飛行士が乗り込んだばかりの国際宇宙ステーションの動画撮影にも成功した。動画を投稿したツイッターは、12時間で1万件以上視聴されている。