調布駅南口に現在建設中の「セントラルレジデンス調布」(調布市布田4)2階に4月、子育てカフェ「aona」と定期保育なども行う「プレイセンターちょうふ」がオープンする。2施設合わせた名称は「こどもとフラット」。総面積は489平方メートルで6人制バレーボールコートのおよそ3面分にあたる。同時に、子育て応援ホームページも開設する。
「ここで育てたい」まちづくりを目指し、子育て支援者のつながりづくりをする「特定非営利活動法人ちょうふ子育てネットワーク・ちょこネット」が運営する同カフェ。2012年からは、「深大にぎわいの里」(調布市深大寺元町1)を所有する三ツ木建設の支援も受け、同施設で子連れでも利用しやすいように配慮された「ちょこカフェ」を営業してきた。同カフェは多世代交流の場として、ボランティアスタッフの力で実験的に運営。その実績により調布市の委託・助成事業者として選定され、「ちょこカフェ」の理念を引き継ぎ「aona」として再スタートする。
面積は276平方メートル。客席は畳席20席、イス席20席の計40席。靴を脱いで入店するスタイルで、床には天然木、家具には多摩産材や調布を含む近隣地域で伐採した木を使う。地場野菜を使った料理を提供するほか、総菜・菓子・天然酵母パンの販売や、雑貨のセレクト販売、サロンイベントの開催も予定。スタッフはさまざまな世代が子育てに関わってもらえるよう学生からシニアまで幅広く採用する。
また、調布市で育児中の人を応援するホームページ「コサイト」では、官民の子育て情報をワンストップで提供するポータルサイトを目指す。調布市が運営する生涯学習・市民活動情報ホームページ「さがす見つかるシステム」や同市最大の地域情報サイト「ちょうふどっとこむ」と連携し、地域に特化した子育て情報の多さと、更新頻度の高さが特徴。編集部は同カフェ内に置き、子育て世代のニーズをリアルタイムに収集するほか、その情報を頼りに集まった人たちの新たなつながりづくりのきっかけを提供していくという。
同法人の理事長・竹中裕子さんは「いずれも子育て中の人たちが『まちとつながる』きっかけになるような運営を目指している。2つの事業を連動させ、まちの人たちが子育てに関わる場、地域での出番を作っていきたい」と話す。
カフェに隣接して、「プレイセンターちょうふ」もオープンする。運営は「社会福祉法人調布白雲福祉会」が行い、親同士が学びあい自分たちで運営する、ニュージーランドで生まれた方式の子育て活動を採用。行政主導で取り組むのは都内初となる。また、理由を問わず利用できる一時・定期保育も行う。
「コサイト」と「プレイセンターちょうふ」は4月1日、「aona」は4月21日オープン予定で、いずれも平成27年第1回市議会定例会において予算が可決されることが前提。同カフェの営業時間は10時~20時、毎月9日・24日定休予定。深大寺の「ちょこカフェ」は3月14日で閉店する。「プレイセンターちょうふ」の一時預かりは市内在住の3ヶ月~未就学児が対象、利用日時は月~日(祝日も営業)で9時~17時、2時間まで500円でその後1時間ごとに500円。月4回まで。定期保育は市内在住の1歳~未就学児童が対象で、利用日時は月~金の8時30分~17時30分、1日あたり2200円で月の上限44000円。申し込み方法等、詳しくは3月7日以降に調布白雲福祉会のホームページで公開予定。