曇り空の中「見えた」の歓声も-調布少年少女発明クラブが日食観察

電気通信大学特別研究生が写真撮影。7月22日11:15ごろ。

電気通信大学特別研究生が写真撮影。7月22日11:15ごろ。

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 電気通信大学(調布市調布ヶ丘1)が地域貢献の一環で開設している「調布少年少女発明クラブ」は7月22日、皆既日食に合わせて日食観察を行った。

調布で曇り空の中「見えた」の歓声

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 同クラブは「めざせ!平成のエジソン」をスローガンに、同大学が発明協会(港区)の支援や同市内団体などの後援を受け、2004年11月に開設。地域の小学3年生から6年生を対象に45人の会員が同大学OBを中心となった指導員の下、同大学施設内で毎月2回の活動を行っている。

 当日は全長3メートルの針穴カメラによる投影、木漏れ日観測、太陽メガネ観測などを予定していたが、あいにくの雲天により室内でのパソコンシミュレーション、テレビ中継による観察と「宇宙の大きさ」についての講義が行われた。指導員の説明を聞く約40人の子どもたちは、スクリーンに映し出される各地の日食映像を見ては「見たかった」と肩を落としていた。

 しかし11時15分ごろ、保護者から「太陽が見える」との情報が入り、急きょ観察を開始。短時間ながら雲をフィルターに雲間に見え隠れする日食の様子を肉眼で観察することができ、一同から歓声が上がった。4年生の男子児童は「見られて良かった。次に見る時は、僕に子どもがいるかも」と興奮しながら話していた。

 また、特別研究生が写真撮影にも成功し、プリントした画像は子どもたちに配られた。 同クラブで企画を担当する宮下武重さんは「この天候で一瞬でも日食を見られたのは奇跡。いい写真も撮れたので成功だったのでは」と振り返った。

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