京王線調布駅東口近くの旧甲州街道沿いに2月25日、「鮨ダイニング 伊倉」(調布市布田1、TEL 042-444-1433)がオープンした。
すし職人伊藤克則さんの腕にほれた調布出身の店主が、すし店の少ない同駅周辺にすし業態の新店を持ちたいと考え、伊藤さんに店長を任せオープンした同店。伊藤さんは、美登利寿司や栄寿司総本店で20年以上修業を重ねたすし職人で、長年学んだ技術やアイデアを生かすチャンスと店主の誘いを引き受けたという。「提供するものをできるだけ手作りする」がこだわりで、しょうゆやポン酢、漬物なども、伊藤さんが全て一人で仕込みをする。
鮨ダイニングを店名に使ったのは、入りにくいイメージのすし店の敷居を低くし、気軽にすしを食べにきてもらいたいとの思いから。店内は堅苦しい雰囲気をなくし料理と酒をくつろぎながら楽しめるよう、スペースは広めでゆったりとした空間に仕上げた。店舗面積は約24坪、席数はテーブル14席、カウンター8席を用意する。
看板メニューは店名の「伊倉」にかけ、イクラを使った軍艦巻き「こぼれいくら」(460円)やおまかせ握り「伊倉スペシャル握り こぼれいくら付き」(1,800円)、一品料理の「どろ漬け」(750円)など。「どろ漬け」はイカのワタを使った伊藤さんのオリジナル料理で、日本酒が進むつまみに仕上がった。そのほか、「上握り」(800円)、「特上握り」(1,200円)など、すしは好みで一貫(170円~)からも注文できる。一品料理は、「サーモンといくらの親子サラダ」(900円)、「刺し身三点盛り」(1,000円)、「天ぷら盛り合わせ」(800円)などを用意する。
ドリンクは、日本酒を中心に、あきる野市の酒蔵で直接買い付ける「喜正(きしょう)」など、オーナーがおいしいと思う銘柄をラインアップ。そのほか、「生ビール 大」(500円)、「各種サワー」(400円)、「ハイボール」(450円)や「グラスワイン(赤・白)」(600円)など、女性客のためにすしに合うワインやスパークリングワインも用意する(以上、税別)。
ランチは3月半ばから始める予定で、価格は未定だが、「握りずし」「ちらしずし」「日替わりランチ」(2種類)を用意するほか、厚焼き卵を挟んだ「すし屋のサンドイッチ」も数量限定で提供したいと考えているという。
伊藤さんは「ゆったりとした空間で、アイデアやこだわりが詰まった料理とお酒を楽しんでもらいたい。リーズナブルな価格ですしを食べられる居心地の良い店にして、地域に密着した地元の人に愛されるお店を目指したい」と話す。
営業時間は、11時30分~14時30分、17時~22時30分(ランチ営業は3月中旬から)。水曜定休。