調布市文化会館たづくり2階南ギャラリー(調布市小島町2、TEL 042-441-6111)で現在、「平和の礎展2009 掩体壕 発掘!-調布・ロタコ・百里原の調査を中心に-」が開催されている。
掩体壕(えんたいごう)は米軍の空襲から飛行機を守るための格納庫。近年、1944(昭和19)年ごろから造られた調布飛行場の掩体壕5基が発掘調査され、掩体壕の基礎部分の構造が明らかになった。併せて、戦闘機「飛燕」の機関砲カバーなど飛行機の部品も出土した。
同展は発掘された掩体壕5基を中心に、調査結果や構造上の特徴などを紹介。そのほか、昨年5月に撤去された不発弾(1トン爆弾)の発見から撤去までを説明したパネルや海軍航空隊百里原基地の無蓋掩体、立川航空廠の秘諾飛行場として建設中だったロタコ(御勅使河原飛行場)の木製有蓋掩体の実態を展示している。
調布市郷土博物館の金井安子さんは「調布飛行場の掩体壕は現在4基残っていて、うち1基が昨年、府中市の文化財に指定されたことを機に展示を企画した。『飛燕』の機関砲のカバーをはじめとする出土品も展示しているので、ぜひご来場いただければ」と話す。
開館時間は10時~18時。展示公開は9月16日まで(期間中無休)。