調布市文化会館たづくり(調布市小島町2、TEL 042-441-6111)で9月24日から、カナダ東部の都市ケベックにゆかりのある映画作品を上映する「ケベック映画祭2009」が開催される。主催はSODEC(ケベック文化産業促進公社)、調布市、ケベック州政府在日事務所。事務局はキンダー・フィルム(世田谷区池尻2)に置く。
調布で初の開催となる同映画祭では、ケベック州の監督・俳優・製作陣による全21作品を上映し、うち15作品は日本初公開となる。調布会場では長編11作品、短編8作品を上映し、9月26日からは渋谷でも上映を行う。
調布会場でのみゲスト来場・声優によるライブシネマ上映を行うほか、第81回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた日本初上映の「生きるために必要なこと」のブノワ・ピロン監督が舞台あいさつで来日する。
2006年に「長い散歩」でモントリオール世界映画祭グランプリなど3冠を獲得し、今年同映画祭の審査員を務めた奥田瑛二さんは「撮影で2カ月間の滞在し、ケベックはなじみ深い場所」として、映画祭に次のようにコメントを寄せている。
「ケベックの人のもつ豊かな情緒や内省的な知性、頑固なまでの意志の強さと同時に多くの人を受け入れる懐の広さなど、独特の感性でつくられる映画は人間ドラマの描写が大きな魅力です。さらに、最近は上質なエンターテインメント性の高い作品も製作されてきています。より幅広い観客を獲得したケベック映画が、優れた才能をシビアに育て、おぼれず、枯れることなく、アイデンティティーをもって世界に羽ばたいていくことを願っています」。
調布会場の開催は今月27日まで、渋谷会場は10月9日まで。プログラムはサイトで確認できる。