調布の和雑貨店「和季(かずき)」(調布市布田1、TEL 042-482-2775)は昨年12月16日から、使用済みはしの下取りサービスを始めた。
同店は1947(昭和22)年創業の老舗店で、当時は和陶器だけを取り扱っていたが、5年ほど前からはしの販売にも力を入れている。削りだしから仕上げまですべて手作業で職人が作り上げる「ずんぐり箸」(3,150円~)や「五角箸」(3,150円~)、「七角箸」(5,250円~)、「携帯箸」(2,940円~)など約200膳(ぜん)をそろえている。
同サービスは、はしを購入すれば1膳200円で下取りするもの。当初は、正月に「茶わん」と「はし」を新しくする風習が薄れていることから企画され、年末年始限定のサービスにする予定だったが、一度に10膳を下取り・購入する客や20~30歳代の客からの支持が多かったため、継続的なサービスに切り替えたという。下取りしたはしは8月4日の「箸の日」に神社ではし供養をする予定。
同店の田中和己さんは「『長年使用したはしには思い入れもあり、処分に困っていた』というお客さんや若い世代からの反応が意外にも多く、手応えを感じている。ほかでは行われていないサービスだが、良き風習を残すためにも普及させたい」と話す。
営業時間は10時~19時30分(日曜・祝日は10時30分~19時)。