調布市役所にある「河津桜(カワヅザクラ)」のつぼみが大きくふくらみ、今月下旬にも見ごろを迎える。
今年は1年で最も寒さが厳しいとされる「大寒」の1月20日、全国的に移動性高気圧に覆われ、春を思わせる暖かい陽気となった。「河津桜」は一般的に2月上旬に開花する早咲きの桜だが、最高気温が平年よりも7.5度ほど高い17度、21日は18度だったことから、ピンク色のつぼみが一気にふくらんだ。
同所の桜は原木がある静岡県河津町の河津温泉旅館組合と同市が2006年に「調布市いやしとふれあいの旅事業協力協定」を結ぶことが予定されていたことから、2005年12月に市政50周年記念植樹として同市「緑と花の祭典実行委員会」から寄贈された。例年、1月下旬からつぼみを付け、開花時期は2月上旬から約1カ月間。濃いピンク色の花が特徴で、早咲きの「大島桜」と「寒緋桜(かんひざくら)」の自然交配種と推定されている。
同市在住の男性は「季節外れの暖かさで早咲きの桜がより早く咲くのではないかと見に来た。来週、もう一度見に来ようと思う。楽しみ」と話し、カメラのシャッターを押していた。