武者小路実篤記念館(調布市若葉町1、TEL 03-3326-0648)で2月21日、コンサート「観梅のしらべ」が行われる。
同館中庭に植えられた梅は現在、五分咲き。実篤が1918(大正7)年に宮崎県児湯郡木城村に同士らと建設し、その後、埼玉県にも開設した「新しき村」から贈られた3本の梅の開花時期に毎年コンサートが行われている。
同コンサートは桐朋学園大学(若葉町1)音楽学部の生徒によるオーボエ・ファゴットと邦楽アンサンブル「花筏」の箏(そう)・尺八のジョイントコンサート。いす席50席程度のミニコンサートだが、梅の花を見ながら演奏を間近に聴くことができると毎年好評だという。
同館主任学芸員の伊藤陽子さんは「花は気候によって咲く時期がずれるので、毎年心配しながら見ているが、今年はコンサートのころにちょうど見ごろとなりほっとしている。小さなコンサートだが、珍しい邦楽と洋楽の合奏もあるので楽しんでいただけたら」と話す。
同コンサート後にハーモニープラザ(仙川町1)で、同館「友の会」の交流会も開く。「実篤の文学作品に親しむ『愛と死』」のビデオ鑑賞やミニ講座などを企画している。同会員以外の参加も可能。
開演時間は13時~13時40分。参加無料。開館時間は9時~17時。月曜休館。入場料は、大人=200円、小中学生=100円、市内在住の65歳以上無料。