調布駅近くに本店を構える洋菓子店の2号店「Feuquiage(フキアージュ)仙川店」(調布市仙川町1)が12月16日、調布市仙川駅近くにオープンした。
2021年に調布駅近くに本店をオープンし、今年11月で3周年を迎えた同店。「良質の材料を使ってシンプルに作る」ことをモットーに掲げ、毎日焼きたての洋菓子を販売。インスタグラムのフォロワー数は3万人を超え、連日多くの客が訪れる人気店となっている。オープン半年後には大手百貨店から催事出店の依頼が相次ぎ、それに応じることで製造量とスタッフ数を拡大。「当初思い描いていなかった規模に成長した」とシェフパティシエの畠山和也さんは振り返る。
今回オープンした2号店は、昨年末、店主の移住を理由に閉店した人気洋菓子店「LA CANDEUR(ラ カンドゥール)」跡。畠山さんは独立前から「ラ カンドゥール」に通い、店主と食事を共にするなど親交を深め、フランスの田舎をイメージし木材やアンティークを多用した日本とフランスを融合したような店のデザインにも魅力を感じていたという。「ラ カンドゥール」の閉店を機に、畠山さんが跡を引き継ぐことを決め、印象的な窓などはそのまま生かし、壁面のカラーや棚などを改装して旧店の雰囲気を残しつつ、調布本店とは趣を変えた新たな店に仕上げた。
同店では「フィナンシェ」(280円)や「夜明けのカヌレ」(380円)など、同店を代表する焼き菓子のほか、仙川店限定の「ファーブルトン」(480円)やユズのフィナンシェなども取りそろえる。生ケーキは仙川店オリジナル商品を中心に約10種類を用意するなど、本店とは異なる仙川の客層を意識したラインアップを展開する。ここ1年で記念日用ホールケーキの注文が増え、「地域に受け入れられてきた手応えを感じている」と仙川店でもホールケーキに力を入れるという。
畠山さんは「仙川は本店開業前からポップアップイベントを開催し、訪れる度に住みたいと思うほど魅力的な街だと感じている。そんな街の皆さまに喜んでもらえる洋菓子を届ける店にできれば」と話す。
営業時間は10時~18時。