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調布・仙川の会席料理「蒔」 おまかせ料理を提供し続け15周年

「季節のおまかせ 蒔」の今月の料理の一品 「香箱蟹 菊ととんぶりのゼリー」

「季節のおまかせ 蒔」の今月の料理の一品 「香箱蟹 菊ととんぶりのゼリー」

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 仙川駅近くの会席料理店「季節のおまかせ 蒔(まき)」(調布市仙川町1、TEL 03-5314-9095)が12月で15周年を迎えた。

「季節のおまかせ 蒔」店主の西岡遼さん

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 日本料理一筋30年以上の調理経験を持つ西岡遼さんが、伝統的な日本料理に創作の要素を加えた会席料理を提供する同店。西岡さんは国内の日本料理店で約10年間修業後、当時の上司がフランス・パリで日本料理店を開業する時に誘われ、料理長として渡仏。約10年間で2店の料理長を務めた。フランスでは食材が日本と異なる中、「本物の日本料理」を提供するため、日々食材の扱い方や調理方法を研究・工夫したという。

 その後、自分の店を持ちたいと思うようになり、帰国して妻の地元である調布で同店を開いた。フランス仕込みのさまざまな工夫を凝らした経験が、現在の創作日本料理の土台になっているという。日本を離れていたことで「日本の四季の良さも再認識した」と言い、季節感を大切にしたいと毎月内容を変えるコース料理を用意するという挑戦を始めた。同店は2009(平成21)年11月末にプレオープンし、同年12月にグランドオープンに移行した。

 食材は西岡さん自ら豊洲市場に出向き、食材の確認や仕入れ先との信頼関係を築いて仕入れ、四季折々の旬の食材を使った創作会席料理(7,040円~)を提供する。食材や味に加え、料理にアートの要素を取り入れて盛り付けにもこだわり、店内に飾る絵画は季節ごとに入れ替える。「いい絵画や舞台を鑑賞した後のような満足感を持って帰っていただきたい」と西岡さん。食事に合わせるワインも多数用意し、グラスワインは料理に合わせ毎月銘柄を入れ替える。

 西岡さんの妻・典子さんは15年間を振り返り、「コロナ禍で日替わり弁当を用意したところ、多くのお客さまに注文いただけたことがうれしく、印象に残っている」と言い、西岡さんは「毎月献立を考えるのはとても苦労するが、10年以上通ってくれるお客さまもいて、ようやく自信を持てるようになった」と振り返る。

 さらに「お客さまが大切な人を連れて来店してくれることが何よりうれしい。食べてもらいたいものを提供し、喜んでもらえるこの仕事に幸を感じている。これからもお客さまに喜んでもらえることを最優先に考え、日々努力を重ねていきたい」と話す。

 営業時間は、12時~15時、18時~22時。水曜は夜の部のみ。月曜・火曜定休。

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