
アジサイの花が色付き始めた「府中市郷土の森博物館」(府中市南町6、TEL 042-368-7921)で5月31日、「郷土の森あじさいまつり」が始まる。
同館は、起伏に富んだ13.7ヘクタール(東京ドーム3個分)の敷地に約1万株30品種のアジサイを育てている。この時季は園内の「アジサイの丘」「アジサイの小径(こみち)」に赤色や青色のアジサイが群生し、「アナベルの丘」「アナベルの小径」で白色やピンク色のアジサイ(アナベル)を見ることができる。
移築復元された古い建物や水車小屋などの風情ある風景と一緒にアジサイを撮影する来館者も多く、こうした写真から同館の魅力を表現した作品を職員が選ぶ「フォトコンテスト」を行う。「あじさいまつり俳句」も募集し、園内の投句箱に寄せられた作品の中から専門家が入選作品を選ぶ。
本館前では、さまざまな色や形の鉢植えアジサイを展示する「アジサイ展」を開催(花が咲き終わるまで)。同じ市名の広島県府中市から寄贈されたアジサイもお目見えする。
茶室「梅欅庵(ばいきょあん)」では土曜・日曜(7月を除く)、園内で収穫した梅で作った梅ようかんと抹茶のセット「梅ようかん呈茶」(1服600円)を提供する。当日、整理券を配布。「ふるさと体験館」では6月15日と7月6日、アジサイにちなんだ工作教室を開く。申し込みは当日、会場で受け付ける。材料費は300円~500円(作品による)。
6月1日(雨天時は8日に延期)に旧郵便取扱所前で府中市の郷土芸能「武蔵国府太鼓」を演奏する。不定期で「猿回し」の実演や「あめ細工・べっこうあめ作り」などの職人芸を園内各所で披露する。
広報担当の矢野緋奈子さんは「アジサイの開花状況はホームページの『季節の花ごよみ』で知らせている。当館ならではのレトロな建物と季節の植物を楽しみながら園内を散策して、梅雨時の風情を感じていただけたら」と話す。
開館時間は9時~17時(最終入館は16時)。開催中は月曜休館。入館料は、一般=300円、中学生以下=150円、3歳以下無料。7月6日まで。