学ぶ・知る

仙川で「調布市100人カイギ」始動 多様なゲスト招き、多世代交流目指す

「調布市100人カイギ」を主催する河西志保子さん(中央)、谷口幸恵さん(左)、北川恭子さん(右)

「調布市100人カイギ」を主催する河西志保子さん(中央)、谷口幸恵さん(左)、北川恭子さん(右)

  • 9

  •  

 地域の人々がつながるトークイベント「調布市100人カイギ vol.1」が8月3日、コミュニティースペース「POSTO(ポスト)」(調布市仙川町1)で開催される。

「調布市100人カイギ」のリハーサルの様子

[広告]

 地域で暮らし、働く「ちょっと面白い人」の話を通じて、人と人とをジャンルを超えてつなぎ、肩書ではなく「思い」で緩やかなつながりを生み出すことを目的として、2016(平成28)年に港区で始まった「100人カイギ」。地域でイベントを企画・主催したい人を随時募集し、現在では全国100エリア以上に広がっている。毎回5人のゲストが1人10分間ずつプレゼンテーションを行い、その後、交流の時間を設け、ゲストが通算100人に達した時点でイベントを解散する仕組み。

 調布市版の発起人は、子育てを機に働き方を見直し、会社員を辞め、親子向けイベントなどを主催している河西志保子さん。地域とつながり、顔見知りが増えることは、子どもにとっても大人にとっても人生を豊かにすると感じたという。より広がりのあるつながりを求めていたところ、出身地である川崎市多摩区の「100人カイギ」を知り、参加。リピーターが多く集う中、初参加者にも配慮し、緩いコミュニティーが生まれることを実感し、居住地の調布市でも開催したいと考え、同イベントの企画を立ち上げた。

 企画には、河西さんが主催する親子イベントの常連参加者で、コロナ禍で孤独な子育てを経験し人とのつながりの大切さを感じていたという谷口幸恵さんが賛同。さらに、起業家向けに行動計画策定や思考整理を支援する事業に携わり、肩書にとらわれないつながりに関心があったという北川恭子さんも加わり、開催に向けた準備が本格化した。イベントは月1回開催し、毎回5人のゲストを招いて、20カ月後の終了をもって「カイギ」を解散する予定。

 ゲストには、年齢や肩書に関わらず、「多くの人に知ってもらいたい活動や思い」を持つ人々に依頼。会場には、地域に愛着を持つ人が多く訪れる「ポスト」を選んだ。初回は、同スペースの店主をはじめ、モノの図書館研究者、助産師など5人が登壇する。

 北川さんは「若い世代にも地域で活動することに関心を持ってもらい、多世代が混ざり合う媒介役になれれば」と言い、谷口さんは「あいさつし合える顔見知りを増やし、前向きな気持ちにつながれば」と話す。河西さんは「20カ月後、さまざまなつながりが育まれ、解散後も続くコミュニティーができていれば」と期待を込める。

 開催時間は18時~21時。参加費はトークセッション、懇親会ともに各1,000円。要予約。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース