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調布・せんがわ劇場でインクルーシブシアター 表現の多様性引き出す

「『わたし/あなた/せんがわ劇場』プログラム インクルーシブシアター」参加者の皆さん

「『わたし/あなた/せんがわ劇場』プログラム インクルーシブシアター」参加者の皆さん

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 調布市せんがわ劇場(調布市仙川町1)で行われたワークショップ「『わたし/あなた/せんがわ劇場』プログラム インクルーシブシアター」が7日間の日程を終え、8月10日、発表会が行われた。

ワークショップの様子

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 舞台・演劇の分野におけるインクルーシブシアターとは、年齢、性別、障害の有無、人種などさまざまな違いを認め合い、全ての人々が共に創造し、共に鑑賞できる演劇のあり方を指すもの。今回は異なるバックグラウンドを持つ参加者13人が、自身の身体を動かし、アイデアを交換しながら行うワークショップに参加した。

 7月26日に始まったワークショップでファシリテーターとしてリードしたのは、東京2020パラリンピックや大阪・関西万博の開会式に出演した調布在住の車いすダンサーのかんばらけんたさん、演出家・振り付け家の深堀絵梨さん、演出家・演技講師のタカミナオミさん、アコーディオン・ピアノ奏者の熊坂路得子さん、コントラバス奏者の田辺和弘さん。参加者の個性を大切にしながら表現の多様性を引き出すワークショップが連日展開された。

 参加者らはダンスやペインティングなどのさまざまな表現活動を通じて自分らしさを発信し、互いにコミュニケーションを深める楽しさを実感するという。シアタ-最終日に行った発表会では、ワークショップで行われたさまざまな身体表現と参加者同士で築き上げたコミュニケーションを協働作業としてまとめ上げた。

 参加者からは「自分にはできないことを皆で補って、皆ができないことを自分でカバーしてみたり、できないことを恥ずかしがらず『助けて』と言えたりするのがとてもすてきだと思った」「一つ一つのワークが集まって発表会で一つの作品に仕上がったことにびっくりした」などの声が聞かれた。

 同劇場では、市民劇場として多くの人々に開かれた表現の「場」を提供する取り組みを今後も続けていく。

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