府中市郷土の森博物館(府中市南町6、TEL 042-368-7921)で11月22日、「でんしゃであそぼう! 武蔵府中鉄道模型博2025」が始まる。
府中市内には現在、JRと私鉄を合わせて3社5線が乗り入れ、14駅が点在する。同市とゆかりのある鉄道をテーマに「見る・遊ぶ・学ぶ」をコンセプトにした多彩な催しを館内外で展開する。
芝生広場(本館前)では22日~24日、人気の新幹線車両ドクターイエローをモチーフにした遊具「ふわふわドーム」を初めて設置する。誰でも10分間の入れ替え制で遊べ、料金は、大人=200円、中学生以下=100円。同じく初登場の「京王トレインシミュレーター体験コーナー」は企画展示室前(本館2階)に設け、京王線沿線の映像を見ながら運転体験ができる。5分間の入れ替え制で、毎日9時から無料整理券を配布する(体験には条件あり)。大会議室(同1階)では、コントローラーで操作できる「Nゲージ運転体験」も。無料体験チケットが必要で、混雑時は抽選。プラネタリウムでは、プラレールに360度カメラを取り付けて撮影した迫力ある映像をドームに映す。上映時間は12時30分~40分で、29日を除く各日9時から無料整理券を配布する。芝生広場では29日・30日に「ミニSL乗車体験」を行う(雨天中止)。料金は、大人=200円、中学生以下=100円。体験学習室(同1階)では24日に「ミニジオラマ工作体験」を開く。参加費は3,000円、定員は15人(小学3年生以上、小学生は保護者同伴)。電話で先着順に受け付ける。
このほか、自由に見て体験できるコーナーを各所に用意する。市内在住の大川徹さんが府中の鉄道縮図を立体ジオラマで表現した「Nゲージ模型」や迫力ある「HOゲージ」、鉄道模型愛好家グループ「TRUSSふちゅう」が制作した「巨大プラレール」も展示する。運転士気分で鳴らせる「発車メロディー体験」(土曜・日曜・祝日)も行うほか、田村智久さんが撮影した大正時代や昭和期の「鉄道写真」も展示するなど、多彩な内容をそろえる。
園内の「やすらぎ亭」を含む各会場を回ってスタンプを集めた参加者には、オリジナル缶バッジを進呈する(なくなり次第終了)。
特別展示室(同1階)で現在、ミニ展「知る人ぞ知る?! 玉南(ぎょくなん)鉄道」を開催している。100年前の1925(大正14)年に現在の府中駅~京王八王子駅間に開通し、翌年には京王電気軌道と一つになった「玉南鉄道」について紹介。沿線図などの資料を通じ、あまり知られていない同鉄道の歴史をひもとく。
開催時間は9時~16時。会期中の休館日は11月25日。入館料は、一般=300円、中学生以下=150円、4歳未満と「学びのパスポート」利用者は無料。今月30日まで。