12月6日に行われたJ1リーグ第38節、FC東京はホーム・味の素スタジアム(調布市西町)でアルビレックス新潟と対戦し、1-1のドローで、2025シーズンの最終戦を終えた。来場者数は3万6276人。
最終戦は遠藤渓太選手のゴールで追いつきドロー © FC TOKYO
古巣対決となる小泉慶選手、高宇洋選手をダブルボランチに起用し、来季J2降格が決定している相手に確実に勝利し、ホームで有終の美を飾りたい東京だったが、開始早々9分、相手に先制ロングシュートを許してしまう。前半のうちに1点を取り返そうと、ゴールに迫るシーンを作り出すが得点を奪えず。前半終了間際のアディショナルタイム、相手陣内中央でパスを受けた遠藤渓太選手が体の向きを変えながら放ったシュートが相手選手に当たり、角度を変えゴールに。1-1の同点で折り返した。後半も、最終戦、勝ち点3を目指す両者の一進一退が続いたが、追加点ならず、試合終了。東京は今シーズンを11位で終えた。
来季も続投が発表された松橋力蔵監督は試合後のシーズン終了セレモニーで、「最後の試合を勝利できず申し訳ない」とファンサポーターに頭を下げた。
12月8日には、長友佑都選手、小泉選手、高選手、小柏剛選手がスーツ姿で同クラブのホームタウンである調布市役所を訪れ、長友貴樹市長にシーズン終了を報告。選手らはあいさつで、「ふがいない結果」と口々に語り、同市長は「カップ戦の優勝経験のあるチームで、リーグ優勝していないチームはないのでは。失礼な言い方だが、ファンの気持ちを代弁して、何としてでも優勝してほしい」と激励した。
同クラブと同市は今年8月、2028年の同市への練習場移転を含む包括連携に関する協定を締結している。
来シーズンJリーグは、2026-2027シーズン以降、8月から5月開催の秋春制へ移行する。その空白期間となる2月~6月に「Jリーグ百年構想リーグ」を開催。東西に分かれ地域リーグ戦を行い、その後、同順位同士でホームアンドアウェーのプレーオフで順位を決める。引き分けはなく、PK戦で決着。昇降格はない。短期決戦の特別なリーグを各クラブがどう戦うのかが注目される。組み合わせや開幕戦の日程などは12月中に決定し、発表される。