ナポリピザを提供する「PIZZERIA ASTRO(ピッツェリア アストロ)」(調布市国領町4)が12月12日、調布市の京王線国領駅近くにグランドオープンした。
「PIZZERIA ASTRO」店主の関崎正也さんと妻の雅美さん
調布市内で生まれ育った「ピッツァイオーロ(ピザ職人)」の関崎正也さんが独立して開いた同店。ナポリピザの人気店「ナプレ」(港区)でガラス越しに見たピザ職人に魅了され、求人を見てすぐに応募し、約13年間勤務した。ホールのサービスで始まり、数年後にピザ場に入って技術を習得。支店の立ち上げにも携わるなど経験を積んだ。
当初、独立は考えていなかったが、先輩たちが次々と店を構える姿に刺激を受け、徐々に自分の店をイメージするようになり、昨年、独立を決意。「店を持つなら、生まれ育った調布で開きたい」との思いで物件を探し、「ピザ窯を置いた店がイメージできた」という現在の場所に同店を開いた。
ピザに使う小麦粉やトマト缶はイタリア産で、まき窯で焼き上げて本場の味を提供する。窯は国内の職人に製作を依頼し、店名の由来でもある「宇宙」をイメージした外観にするため、外壁にエイジング加工を施し、店のシンボルとなるピザ窯に仕上げた。店舗面積は約15坪で、テーブル18席を用意。配管などはむき出しのまま、「未完成」をテーマとした内装で、開放感のある落ち着いた空間に仕上げた。
今年5月には、全国から約20人のピザ職人たちが参加する、ピザ窯メーカー主催の大会「MAGO FORNI CUP(マーゴ・フォルニ・カップ)に出場。シチリア産の古代小麦とセモリナ粉を使ったピザで臨み、その日の優勝者となった。開業当初はナポリを代表する定番メニューを中心に提供するが、今後、大会で使ったオリジナル生地のピザも加える予定だという。
メニューは、王道の「マルゲリータ」(1,700円)、チーズを使わないナポリ最古の「マリナーラ」(1,300円)、「4種のチーズ」(2,300円)など14種類程度のピザを取りそろえる。そのほか、前菜、揚げ物、まきでグリルする肉料理なども用意。ドリンクは、イタリア産ワインのほか、イタリアで最も親しまれているラガービール「Peroni(ペローニ)」(800円)も取りそろえる。
関崎さんは「大好きなこの調布の地で、ずっとピザを焼き続けていきたい」と話す。
営業時間は、11時30分~14時、17時~21時。水曜定休(ほかにも休業あり)。