JAXA調布航空宇宙センター(調布市深大寺東町7)で10月2日・3日、宇宙から帰還した小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルなどが展示される。
カプセルは小惑星「イトカワ」を経て7年ぶりに地球に戻ってきた「はやぶさ」の一部が6月13日、オーストラリアの砂漠に落下したもの。カプセルの中身はJAXA相模原キャンパス内の施設で開封作業が行われ、内部に収められた容器に付着した微粒子がイトカワ由来の物質であるかを調査中。
今回展示するのは、カプセル本体部分の「インスツルメントモジュール」。イトカワサンプルを入れておくための円筒状のサンプラコンテナやビーコンを発信するアンテナなどが収められていた器。このインスツルメントモジュールを緩やかに降下させるための特製パラシュートを備え、はやぶさからの指令を覚え再突入カプセルとしてのさまざまな役割を果たした心臓部とも言える搭載電子機器部だ。併せて、地上試験などを行うために製作された「エンジニアリングモデル」も同時に展示する。
広報の滝谷さんは「今回の特別公開は、日ごろお世話になっている調布市民や近隣地区の皆さんに、宇宙から帰ってきた日本の最先端技術を実際に見ていただきたいと思い企画した」と話す。「当日は混雑が予想される。マイカーやバイクの駐車場はないので、自転車や公共交通機関を利用してほしい」と呼びかける。
展示時間は10時~17時(入場は16時まで)。入場・展示物の観覧は無料。特別公開会場内での写真撮影は厳禁。