調布市子ども家庭支援センター「すこやか」（調布市国領町3、TEL 042-481-7733）で11月27日、「調布市子育てフェスタ2010」が開催される。主催は調布青年会議所。

　同会議所は「輝け！青少年委員会」事業として同イベントを企画。同委員会ではこれまで、主に学童を対象としたイベントに取り組んできたが、今年初めて未就学児を対象にした。その背景として児童虐待や育児放棄などの社会問題を挙げ、同事業で地域の住民同士や団体同士、住民と団体とのつながりを生み、子育ての負担感を軽減する地域活動が広がることを目的とし、今後の事業継続を視野に入れて取り組みを始めた。

　テーマは「広げよう、地域で子育ての輪」。未就学児とその親を対象に、セミナーや市内子育て関連団体の活動紹介、ハイハイコンテストなどで構成。セミナーは、「子育てを楽しく行う方法」をテーマに同センターの青柳聡史施設長が行う。ハイハイコンテストはまだ歩かない乳児が対象で、定員は当日受付先着30人。5人ずつスタートし、親の待つゴールを目指してハイハイする。

　ブース出展するのは、市内で活動する子育て関連6団体。子連れ参加の体操サークル「オドロンパ西調布」、講演や相談事業を行う「ひまわりの会」、読み聞かせや親子英会話のサークル「マザーフッド倶楽部」、『ハーモニー浴』をキーワードにした音楽プログラムを提供する「エル・ソレイユ」、家事援助や緊急保育サービスの「たすけあいワーカーズ調布はこべ」、自分らしい生き方を応援するための仕事提供や縫製・家事代行を行う「てづくり倶楽部おたすけママ」。各団体は、それぞれのブースで活動紹介の展示や資料配布を行うほか、特色を生かしたミニ体験プログラムを展開する。会場には、ほかの市内活動団体を紹介する資料なども置き、未就学児を持つ親への情報提供の場とする。

　同フェスタ実行委員長の鮎川有祐さんは「泣いて進まない子やまったく無関心の子もいると思うが、幼児期の当たり前の行動として受け入れることを共に学びたい。参加するすべての子どもに賞を授けることで『発育の違い、行動の違いに不安を持つ必要はない』という親へのメッセージにしたい」と話す。

　開催時間は9時～12時（セミナー＝10時ごろ～。ハイハイコンテスト＝11時ごろ～。）保育士による託児サービスも用意する。