調布青年会議所が3月23日、味の素スタジアム(調布市西町376)に滞在する避難者への炊き出しを行った。
同スタジアムは17日から福島原発による避難者の受け入れを開始し、現在約200人が滞在しているが、津波による被害に遭い所持金もあまりない中、食事は各自で手配しなければならない状況が続いていた。地元の飛田給自治会が21日に炊き出しを行い、23日からは夕食のみ弁当が支給されるようになったが、朝と昼は引き続き支給がなく、同会議所が今回の炊き出しを行った。
炊き出しは約30人の同会議所メンバーで12時から行われ、うどんとおにぎりを支給した。福島県双葉郡から4歳の子どもを含め家族7人で18日に避難してきた61歳の男性は「温かいものが食べられ本当にありがたい。ただ、ここに滞在できるのは4月中頃までと聞いているので、その前に避難勧告が解除されなければ行くところがない」と、感謝と同時に不安な心境を明かす。
24日は、むさし府中青年会議所がカレーライスの炊き出しを行い、その後も地域の団体が交代で行う予定。同スタジアムでは災害ボランティアセンターを設置し、自転車の貸し出しを始めたほか、温泉無料サービスも行っている。