調布駅近くの「和季」(かずき、調布市布田1、TEL 042-482-2775)で5月27日~29日、「片岡鶴太郎 織額の世界」が開催される。片岡さんの作品展は美術館や百貨店で開催されることが多く、個人店で開かれることはめったにない。
店主の田中和己さんが友禅染の魅力に引かれたのは1年半前、京都で友禅染の体験をしたのがきっかけ。クマのぬいぐるみに友禅染の着物を着せた「京都べべどーる」の販売をする傍ら、自身もあらためて京都に行って勉強し、今では店内で教室も開いている。「京都べべどーる」を制作している「京藝」(京都市上京区)は西陣織の帯のメーカーでもあり、その紹介で今回、西陣の染織技法を取り入れた作品を手掛けている片岡さんの展示会を開くことになった。
片岡さんの西陣織作品は「新しい『祝いのカタチ』」をテーマに、七福神やだるま、「福」にあやかった「フグ」などの絵が描かれており、同店では45点を展示販売。片岡さんの絵がプリントされた風呂敷やハンカチも販売する。
田中さんは「調布は名前の通り、昔は『布』のまち。布を地域振興に役立てられないかと思考錯誤しているうちに、もともと陶器店だったが布製の商品が増えていった。全国で絶賛されている、鶴太郎さんの西陣織の作品をぜひ見に来ていただければ」と話す。
開店時間は10時~20時(29日は19時まで)。