東日本大震災の影響で「結婚したい」と考える人が増えている中、調布でもブライダル関連ビジネスの売り上げが伸びている。
調布で宝石店を営む「クレアート」(調布市布田5)では4月中旬から問い合わせが増え、5月は前年同月比1.5倍の売れ行きだったという。こうした動きに合わせ、出産や初節句のお祝いに、と赤ちゃんのために贈られる「ベビーリング」の取り扱いも始めた。
「調布クレストンホテル」(小島町1)では5月以降、挙式に関する相談や来場が増え、昨年より3割ほど多くなっている。自粛ムードがある一方、「こういう時期だからこそしっかり式を」という利用客が多く、震災直後を除きキャンセルはほとんどなかったという。
クレアートの依田耕児社長は「被災地の捜索でも指輪を頼りに身元がわかることもあるという。一人よりも二人の方が安心。二人の安心安全な生活の証しとして指輪をお求めいただければ」と話す。