調布の和陶器店「うつわ」(調布市仙川町1、TEL 03-5384-2252)で12月19日より、「宮田竜司展」が開催される。
同展は陶芸作家、宮田竜司さん(32)の赤絵、柿赤絵、織部焼きを中心に約300点の作品を展示販売する。宮田さんは1976年に東京で生まれ、1999年から高内秀剛さんに7年間師事した後、2006年に独立。現在、益子(栃木県芳賀郡益子町)に築窯を構え活動している。
同店は店主の中丸かつ子さんが「家庭で気軽に使える陶器」をコンセプトに唐津、萩、美濃、益子を中心にさまざまな作家の作品を販売する和陶器店。同益子町で宮田さんの柿赤絵の作品に出会い、個展の開催を決めたという中丸さんは「昔くさいと敬遠されていた柿赤絵が最近は現代作家に好まれている。宮田さんの作品は土味のする温かさを感じる。また、引き出しを多く持つ若手作家で可能性を秘めているので今後が楽しみ」と話す。
また宮田さんは「人間国宝である原清氏に憧れていた父親の夢を受け継ぎ、焼きものに興味を持ちこの世界へ。せっかく益子で仕事をしているので土地のものを使い、生活の中で使っていただけるものを作ろうと心掛けている。生活に少しでも彩りを加えることができれば」と話す。
展示販売する作品は、はし置き(500~700円)、飯碗(2,000~3,000円)、八寸皿(4,500~6,000円)、角皿(3,600円)など。
開催時間は10時30分~18時30分(最終日は15時まで)。期間中無休。今月25日まで。