調布駅北口の西側に位置する「調布銀座商店会」に3月28日、「ありがとう京王線」の横断幕が線路に向かって設置された。同商店会は以前、調布駅前にあり、今年8月に予定されている同駅と線路の地下化を前に、今までの感謝を込めて取り付けた。
横断幕には「ここに駅舎があったから調布銀座が誕生しました-ありがとう京王線」という言葉と昔の、入鋏(にゅうきょう)する係員と改札の絵が描かれている。同幕は上りの場合は、調布駅に到着する直前の進行方向左側、下りの場合は、調布駅発車後すぐ、進行方向右側に見ることができる。
調布駅は1913(大正2)年に開設。駅前の店が集まり、1951(昭和26)年に同商店会が結成された。その後、1953(昭和28)年に現在の位置に移設されるまで、調布の商業の中心地としてにぎわった。
同商店会の理事長を務める齋藤行雄さんは「昔、駅舎がこの商店会の目の前にあったことはもう地元の人しか覚えていない。地下化する前にそのことを知ってもらいたく、また京王線への感謝の気持ちでこの横断幕をつけた。多くの人に見てもらえれば」と話す。