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インタビュー2014-06-30

「街に永く愛される、粋で鯔背(いなせ)な店づくり」
―株式会社NATTY SWANKY 取締役社長 井石裕二さん

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「ダイニング・バー modern japanese スタボン」「調布バル・カベソン」「肉汁餃子製作所ダンダダン酒場」など、調布を中心に飲食店を展開する株式会社NATTY SWANKY(調布市布田1丁目)。「ダンダダン酒場」は今年、分倍河原店・下北沢店の2店舗の新規出店を果たしている。「街を愛し、愛される店づくりを通して、街を盛り上げたい」と語る同社取締役社長、井石裕二さんに「店づくりへの思い」を聞いた。

■「飲食店を展開したい」という夢

-飲食店を出店し、経営することに至った経緯を教えて下さいください。

 高校を卒業して、フリーターをしていた時期がありました。パチンコやマージャンにのめり込んで、「どうしたら、世の中楽に生きていけるか、楽に稼げるか」そんなことばかりを考えていました。「楽そうだからやろうかな」と、軽い気持ちで始めたゲームセンターのアルバイト。それが大きな転機だったと思っています。
そのゲームセンターでは、アルバイトでも手がすいたときに、その会社の経営者の本を読んで勉強するように言われていました。その中で、稲森和夫さん(京セラ、KDDI創業者)の著書「心を高める、経営を伸ばす」(PHP研究所)に出会いました。
「楽をしたい」とばかり思っていた自分の心に、ひとつひとつの言葉が突き刺さって、「このままではダメだ」と思うようになりました。自分の生き方・人生観を一変させるきっかけだったと思っています。今でも時々、読み返して、自分を振り返っています。
その後、7年間IT関連の会社でサラリーマンとして働き、1店舗目の「ダイニング・バー modern japanese スタボン」を開店しました。

-なぜ飲食の道を選ばれたのでしょうか。

「単純においしいものを食べるのが好きだった」ということと、「自分が本当においしいと思えるものは、高いお金を払ったから食べられるという訳ではない」ということに面白さを感じていたことが大きかったように思います。
食べ歩くのが好きで、いろいろな店を回る中で、「どうしてこの味でこの値段なんだろう」、「どうしてこんな安いのにこんなにおいしいんだろう」と不思議に思うことが多くありました。
そんな中で、飲食という商売に興味が湧いてきて、「飲食店を展開したい」という夢をもつようになりました。

■「調布にこんな店があったらいいな」から始まった。

-調布で出店されたのにはどのような思いがあったのでしょうか。

 学生の頃から、アルバイトなどで毎日のように調布に通っていて、調布の街が大好きでした。京王線と言ったら「新宿、調布、八王子」というイメージがあったのですが、新宿・八王子と比べた時に調布はちょっと寂しい感じがしていました。調布がもっと活気のある街になってほしいという思いが当時からあって、出店するならなじみのある調布で、というのは決めていました。
「調布にこんな店があったらいいな」という思いからつくっていったのが、「ダイニング・バー modern japanese スタボン」「調布バル・カベソン」「肉汁餃子製作所ダンダダン酒場」の3店舗です。
スタボンを始めた頃は、なかなかお客さまに来てもらえなくて、1日2人しかお客さまが来ない日があるくらい苦労した時期がありました。その後、お店が毎日満席になるようになるまでには、2年ほどかかりましたが、時間がかかったからこそ、お客さまへの感謝の気持ちが強くなって、今では本当にいい経験ができたと思っています。
「この店があるから調布に住んでいるんだ」と常連さんに言われた時には、この地域に、スタボンが存在する意味を実感しました。

■目指すは「地産地働」。店を通して街を盛り上げていきたい!

-「地産地働」の取り組みについて教えてください。

「地産地働」はその土地で生まれて、その土地で働くことを理想にしています。
調布をはじめ、「この街で働きたい」という思いをもっているスタッフと一緒に、店のある街を盛り上げていきたいと考えています。スタッフの中には、生まれも育ちも調布で、30年間調布で暮らしているというスタッフもいます。街を愛するスタッフでつくる店が、お客さんに愛される店になると思い、「地産地働」で地域を盛り上げていきたいと考えています。

-新規出店を進めている「肉汁餃子製作所ダンダダン酒場」ではどのように街を盛り上げていきたいと考えていますか。

 ダンダダン酒場は餃子をメーンに、子どもからお年寄りまで幅広く楽しんでもらえる店としてスタートしました。幸い、出店初日から行列ができて、今までになかった手応えがありました。これまでに3店舗、今年は、分倍河原と下北沢に出店し、5店舗となりました。新しく出店した街での評判も上々で、「街が明るくなった」「元気をもらいました」という声をうれしい声を頂いています。これからは、フランチャイズでの展開など、より多くの人にダンダダン酒場を楽しんでもらい、元気な店で、出店先の街を盛り上げたいと思っています。

■粋で鯔背(いなせ)な店づくり

-「街に永く愛される、粋で鯔背(いなせ)な店づくり」という理念を掲げていらっしゃいますが、どのようなお店づくりを心がけているのでしょうか。

 これまでの経験の中で、街に愛される店をつくるためにはスタッフみんながいきいきと働いている、凜としたかっこいい店づくりが大切だと考えるようになりました。
例えば、老舗のもつ焼き処「い志井」さん(調布市布田1丁目)は接客から料理まで、出す声、身だしなみ、整理整頓、細部まで凜とした雰囲気があります。昔から通っていて、尊敬しているお店です。永くお客さまに愛されている「粋で鯔背(いなせ)なお店」としていつも見習っています。
お客さまが意識をしていない所までこだわりを持って、きめ細やかにやることが、店を出たときに「いい店だったな」と思ってもらえる秘訣なのではないかと思っています。
グラスの出し方一つにしても、こだわりをもってやることで印象が変わります。自分が率先してお店に立ち、現場でスタッフにひとつひとつ伝えることを大切にしています。幸い、元気のいいスタッフに恵まれて、チームワークを大切にしながら、楽しんで仕事に取り組む雰囲気ができてきています。
今はまだまだですが、基本的なことを突き詰めていって10年後、20年後、30年後、「粋で鯔背(いなせ)なお店」になっているように、理想をもって、丁寧にお店をつくっていきたいです。

■一人でも多くの人の幸せをつくりたい

-NATTY SWANKYのこれからの展望を教えてください。

 お店がにぎわい、人が集まることで、お店に関わる人たちがより幸せになっていくことを実感しています。店はお客さまをはじめ、スタッフ、仕入れ先、いろいろな人の幸せにつながっています。NATTY SWANKYに関わる人たちの幸せをより大きくできるよう、積極的にお店の数を増やしていかなければいけないと考えています。
また、仕事のやりがいをスタッフに伝え、楽しんで仕事に取り組める人を一人でも増やしていくこと、そんな職場をつくることも私の役目だと思っています。

【NATTY SWANKYのお店】

「ダイニング・バー modern japanese スタボン」

「調布バル・カベソン」

「肉汁餃子製作所ダンダダン酒場 調布本店」

(取材協力:スポットライト出版

■井石裕二さんプロフィール
株式会社NATTY SWANKY 取締役社長
1974年12月14日生まれ、調布市在住。26歳の時に、同社代表取締役の田中竜也氏とともに、飲食事業を立ち上げ、28歳で、自身の1店舗目となる「ダイニング・バー modern japanese スタボン」をオープン。その後、「調布バル・カベソン」の出店を経て、「肉汁餃子製作所ダンダダン酒場」など調布中心に11店舗展開中。

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 連日買い物客でにぎわう「トリエ京王調布」C館1階に9月29日、ラーメン店「鶏蕎麦十番 ICHIKORO(とりそばじゅうばんいちころ)」(調布市小島町2、TEL 042-444-1561)がオープンした。写真は、カフェスタイルのラーメン店、おしゃれな空間「鶏蕎麦十番 ICHIKORO」
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