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インタビュー2014-08-05

「自分のこと」から「私たちのこと」へ
-調布青年会議所 理事長 高橋裕二さん

「明るい豊かな社会の実現」を理想として公益活動を推進している調布青年会議所(以下、調布青年会議所)復興支援や地域貢献活動、青少年教育などの取り組みを、調布市内の20歳~40歳の会員で行っている。同会議所理事長の高橋裕二さんに、地域での活動をする中で生まれた理事長としての思いを聞いた。


■みんなの力を持ち寄って地域に貢献する

-調布青年会議所はどのような活動をされているのですか。

 調布青年会議所は世界に広がる青年会議所運動の趣旨に沿って、「社会開発(地域貢献)・指導力開発(リーダー育成)・青少年育成事業」の3つテーマで活動を行っています。
 今回開催した「CHOFU AFRICA DAY~他人(ひと)ごとを自分ごとに変える行動力~」はアフリカの支援活動を行うメンバーが、アフリカの現状を市民の方々に知ってもらうきっかけにしたいと、昨年から準備してきた企画です。調布駅前を行き来する市民の方々の視線が少しでもアフリカに向いてほしいという思いを込めています。
 各企画はメンバーの力を持ち寄って行います。今回のイベントも、放送機材やトラック、テント、ドリンクなどは全てメンバーの中からお互いが提供できる物を出し合って運営しています。会員は現在、75人。電気関係や自動車関係、飲食関係などの仕事をしている人に加え、教師や社会福祉協議会の職員など多種多様な業界のスペシャリストの人がいるので、どんな依頼を受けてもある程度対応できると思っています。

CHOFU AFRICA DAY
■はじまりは「自分のこと」でした。

-どのようなきっかけで調布青年会議所の活動を始められたのですか。

 調布青年会議所の活動に参加したのは29歳の時、当時加入していた調布市商工会の先輩の紹介がきっかけでした。それまで市内で営業の仕事をしていたのですが、自分と家族の将来を見据えて転職をしたばかりで、地元で人脈を広げ仕事に生かしたいと強く思っていました。そのころは活動の内容を詳しく知らず、わずかながら知っていたのは調布青年会議所の方々は「仲間意識が強い」ということ。信頼する先輩からの紹介だったこともあり、思い切って入会しました。
 当時の私は「自分のこと」ばかりを考え、参加することで自分にどんな成長が得られるのか、どんな人脈が得られるのか、そのようなことばかりを気にしていました。
 福島県出身だった私は、調布に同級生や仲間がいるわけでもありませんでしたし、地域に貢献したいという強い動機があったわけでもありませんでした。
 それでも、調布青年会議所の活動の輪に入り、地元の仲間になりたいと、活動には欠かさず参加するようにしました。自分を「よそ者」と感じ、引け目があったことも活動に打ち込む一つの理由だったように思います。初めの数年は活動の流れやそこに込められている意味も十分には理解しておらず、言われたことをひたすらにやりきった時期でした。
 その後、時間を重ねる中で委員長として企画をさせてもらえるようになり、指導力開発の研修や活動に興味をもってくださる人を増やし、活動を広げて行く委員会を担当してきました。

調布青年会議所のメンバー
■「自分のこと」から「みんなのこと」に

-印象に残っている活動がありましたらお教えください

 特に大きかったことは、震災の時のことです。
 震災直後、福島の実家に連絡が取れず、多くの方から心配を頂き、車に物資を積み込んで現地に向かいました。家族は無事でしたが、近くでも被害に遭われた方が多くいらっしゃり、調布青年会議所でも物産展やグルメイベントなど被災地の復興支援の活動や慰霊祭を継続的に行うようになりました。
 印象に残っているのは、2012年の被災地に向けた多摩川灯籠流しです。被災地への思いに共感してくださった人たちで京王多摩川の駅があふれ、人のぬくもりを感じたイベントでした。
 川の中州に作った一本の橋から灯籠を流すのですが、1人通るのがやっとで、1000人以上の行列ができてしまいました。寒い中にもかかわらず一つの苦情も無く、長時間並んでくださった皆さまに心から感謝しています。初めは、「自分のこと」しか考えずに始めた活動でしたが、人に支えられて、助けられて、多くのことを実現することができました。たくさんの感謝の言葉や人の笑顔に触れる中で、自然と「自分のこと」よりも、支えてくださる、助けてくださる「みんなのこと」を考える自分になっていました。
 NPOやNGOのように、「社会のこの課題に対してこういう取り組みをしていく」という決まったものがない活動ですが、「仕事につながったらいいな」「仲間がほしいな」という単純な理由から、やりがいや自分の居場所を見つけ、自分の成長や社会貢献につながっていけるのが青年会議所のいいところです。

2013東日本大震災慰霊祭
■調布青年会議所での自分の集大成の年

-理事長としての思いを聞かせて下さい。

 調布青年会議所の活動をするからにはトップを一度経験したいと思っていたので、今年がこれまでやってきたことの集大成の年だと考えています。
 これまで支えてくださった方々に感謝の気持ちを込めて、「支え、守る」というスローガンを掲げました。今年の活動を通して、「人と人が支え合っていることの再確認」と「身近な人を守ること」の大切さをメンバーと一緒に考え、市民の皆さんに伝えていきたいと考えています。
 理事長の任期は1年で終わり、次の理事長に引き継がれます。新陳代謝の良い組織であることも、青年会議所の特徴ですので、若い世代にどんどん育っていってほしいと考えています。
 そのためにも、理事長として一つ一つ次の世代に引き継いでいきたいと考えています。

高橋さんのスピーチ
■子どもたちの未来のために

-今後、調布青年会議所としてはどのように調布市に関わっていこうと考えているのですか。

 5年後、10年後の未来を見据えた事業をしていきたいと考えています。
 子どもたちが未来に希望を持って生きていくことができるように、積極的に教育に関わっていくことができたらという思いがあります。子どもたちが小さく縮こまらずに、自分のやりたいことにチャレンジをして、失敗をしてもリカバリーできる社会を大人たちでつくっていかなければならないと考えています。
 他の地域では、青年会議所のメンバーが小学校で土曜授業を担当する活動も始まっていますので、私たちも積極的に取り入れていきたいと考えています。
 私個人としては、新しく自分の活動を作っていくため、家族を大切にできるようにバランスを取りながら、東京にあり、日本にあり、世界にあるこの組織の中で、どこまで私がやれるのかを考え、地域に貢献していきたいと思っています。
 調布青年会議所は、20歳~40歳の、調布の発展のために情熱を注ぐ青年ならば、どなたでも参加できます。皆さんの参加、お待ちしています。

わんぱく相撲 調布場所
【調布青年会議所のイベント情報】

かしわの冒険村2014

(取材協力:スポットライト出版

■高橋裕二さんプロフィール
公益社団法人調布青年会議所 理事長
 福島県出身、調布市在住。29歳の転職を機に調布青年会議所に入会。その後、被災地支援や地域貢献の活動に尽力し、2014年同会議所理事長に就任。本職の営業職を持ちながら、地域への貢献活動を続ける。

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